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「Choosing Wisely」とは何か
著者: 徳田安春1
所属機関: 1地域医療機能推進機構
ページ範囲:P.1352 - P.1355
文献購入ページに移動「Choosing Wisely」とは,診断や治療内容の選択において,医師と患者の対話を促すためのキャンペーン活動である.2011年に米国National Physicians AllianceがABIM Foundationを通してこの活動をキックオフし,その後,欧米諸国に急速に広まっている.その活動の中心部分はエビデンスに基づく推奨情報の提供であり,主に過剰診断や過剰診療を減らすように呼びかけている.キャンペーンでのポイントは,エビデンスに基づいた選択で,ほかの検査や治療の単なる繰り返しではなく,有害性を小さくするような,現実に必要な医療行為を行いましょう,ということである.
米国などでは国レベルの医師組織が,それぞれ5つずつのリストを挙げており,「医師と患者が疑問に思うべき5つの項目」として広く公開されている.2011年8月8日発行の『Archives of Internal Medicine』に掲載されたリストを皮切りに,これまで(2014年2月の時点まで)50以上もの学会が5つのリストを提示している.例として,表1に米国内科学会のものを示す1).
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