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文献詳細

雑誌文献

medicina51巻8号

2014年08月発行

文献概要

特集 糖尿病患者を診る―治療と兼科のポイント 併存疾患からみた治療と兼科のポイント 【男性学・女性学】

性ホルモン,性腺疾患と糖尿病

著者: 田邉真紀人1 野見山崇1 柳瀬敏彦1

所属機関: 1福岡大学医学部内分泌・糖尿病内科

ページ範囲:P.1456 - P.1460

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ポイント

◎男性ホルモン低下は肥満・インスリン抵抗性をもたらし,加齢によるものはLOH症候群の病態の1つとして提唱されている.

◎女性ホルモン低下も肥満・インスリン抵抗性をもたらすが,非生理的高濃度のエストロゲンもインスリン感受性を低下させる.

◎多囊胞性卵巣症候群は女性の月経不順の原因として高頻度であり,インスリン抵抗性も高頻度に認める.

参考文献

1)柳瀬敏彦,他:男性更年期(LOH)と生活習慣病.内分泌・糖尿病・代謝内科 36:422-428,2013
2)Yanase T,et al:Androgens and metabolic syndrome;Lessons from androgen receptor knock out(ARKO)mice.J Steoid Biochem Molec Biol 109:254-257,2008
3)日本泌尿器科学会,日本Men's Health医学会(編):加齢男性性腺機能低下症候群(LOH症候群)診療の手引き,2007
4)柳瀬敏彦,野見山崇:性ホルモンと糖尿病.diabetes Journal 38:144-148,2010
5)日本産科婦人科学会,日本女性医学学会(編):ホルモン補充療法ガイドライン2012年度版,2012
6)Sirmans SM,Pate KA:Epidemiology,diagnosis,and management of polycystic ovary syndrome.Clinical Epidemiology 6:1-13,2014
7)日本産科婦人科学会生殖・内分泌委員会:本邦における多囊胞性卵巣症候群の新しい診断基準の設定に関する小委員会(平成17年度~平成18年度)検討結果報告.日産婦誌 59:868-886,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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