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文献詳細

雑誌文献

medicina51巻9号

2014年09月発行

特集 ここが知りたい循環器診療―パールとピットフォール

よくみる症候からのアプローチ―問診,診察のコツと検査の進め方

失神患者の診かた

著者: 河野律子1 安部治彦1

所属機関: 1産業医科大学医学部不整脈先端治療学

ページ範囲:P.1614 - P.1618

文献概要

パールとピットフォール

◎失神患者の診断の決め手は詳細な問診にあり,不要な検査は避ける.

◎患者本人からの状況把握が難しい場合は,目撃者からの情報収集を行う.

◎一過性意識消失の原因が失神か否かを見極める.高齢者では健忘もありうる.

◎心原性失神か否かの早急な鑑別が重要である.

◎基礎疾患・心電図異常のない若年者の失神患者は反射性失神を疑う.

参考文献

1)Moya A, et al:Guidelines for the diagnosis and management of syncope(version 2009). Eur Heart J 30:2631-2671, 2009
2)日本循環器学会,他(編):失神の診断・治療ガイドライン(2012年改訂版),2012 http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2012_inoue_h.pdf
3)Stein KM, et al:Formal analysis of the optimal duration of tilt testing for the diagnosis of neurally mediated syncope. Am Heart J 141:282-288, 2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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