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特集 ここが知りたい循環器診療―パールとピットフォール 救急でよくみる循環器疾患
急性大動脈解離の初期診療
著者: 桃原哲也1
所属機関: 1榊原記念病院循環器内科
ページ範囲:P.1658 - P.1660
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◎急性大動脈解離の発症は,筆者も加盟している東京都CCUネットワークの集計によると急性冠症候群の約1/3であり,予想以上に多いことが知られている.
◎胸痛をはじめ,背部痛,肩の痛み,腹痛,下肢および上肢の痛みなど多種多様な症状で救急外来を受診するので,慎重な鑑別が必要である.
◎見逃しが約40%に及ぶとの報告がある.
◎急性期に適切な鑑別と治療がなされなければ,予後が不良である.
◎専門医である循環器内科,心臓血管外科とのスムーズな連携が不可欠である.
◎急性大動脈解離の発症は,筆者も加盟している東京都CCUネットワークの集計によると急性冠症候群の約1/3であり,予想以上に多いことが知られている.
◎胸痛をはじめ,背部痛,肩の痛み,腹痛,下肢および上肢の痛みなど多種多様な症状で救急外来を受診するので,慎重な鑑別が必要である.
◎見逃しが約40%に及ぶとの報告がある.
◎急性期に適切な鑑別と治療がなされなければ,予後が不良である.
◎専門医である循環器内科,心臓血管外科とのスムーズな連携が不可欠である.
参考文献
1)Anagnostopoulos CE, et al:Aortic dissections and dissecting aneurysms. Am J Cardiol 30:263-273, 1972
2)DeBakey ME, et al:Surgical management of dissecting aneurysms of the aorta. J Thorac Cardiovasc 49:130-149, 1965
3)Hagan PG, et al:The international registry of acute aortic dissection(IRAD). JAMA 16:897-903, 2000
4)日本循環器学会,他(編):大動脈瘤・大動脈解離診療ガイドライン(2011年改訂版),2011 http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2011_takamoto_h.pdf(2014年5月29日閲覧)
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