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文献詳細

雑誌文献

medicina51巻9号

2014年09月発行

特集 ここが知りたい循環器診療―パールとピットフォール

救急でよくみる循環器疾患

発作性上室性頻拍症への対応

著者: 藤生克仁1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院循環器内科

ページ範囲:P.1670 - P.1673

文献概要

パールとピットフォール

◎QRS幅の狭い上室性頻拍症は鑑別できなくてもベラパミルの投与で治療可能である.

◎救急で来院する上室性頻拍症の多くはカテーテルアブレーションの適応であり,後日,専門医を受診させる.

◎QRS幅の広い頻拍は,実際には上室性頻拍症であっても心室頻拍として治療してもよい.

◎β遮断薬や抗不整脈薬の継続投与は低血圧・徐脈による失神などを起こすことが少なくない.

◎上室性頻拍症でも失神をきたす場合があり,自動車運転制限が必要な場合がある.

参考文献

1)日本循環器学会,他(編):不整脈薬物治療に関するガイドライン(2009年改訂版),2009 http://jhrs.or.jp/pdf/com_device201405_01.pdf
2)日本循環器学会,他(編):カテーテルアブレーションの適応を手技に関するガイドライン,2012 http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2012_okumura_h.pdf
3)日本不整脈学会,他(編):道路交通法改定の概要について. http://jhrs.or.jp/pdf/com_device201405_01.pdf

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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