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文献詳細

雑誌文献

medicina51巻9号

2014年09月発行

文献概要

特集 ここが知りたい循環器診療―パールとピットフォール 救急でよくみる循環器疾患

高血圧緊急症―どのような場合にどこまで降圧すべきか

著者: 藤島慎一郎1 土橋卓也1

所属機関: 1社会医療法人製鉄記念八幡病院高血圧センター

ページ範囲:P.1686 - P.1689

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パールとピットフォール

◎緊急に降圧が必要かどうかは,血圧の高さだけで決まるのではない.

◎血圧の上昇によって,標的臓器に急性の障害が生じ進行する病態があるかどうかで判断する.

◎急速で過剰な降圧は脳,心臓,腎臓などの虚血性障害を引き起こす可能性がある.

◎一般的な降圧目標は,はじめの1時間以内では平均血圧で25%低下まで,次の2~6時間では160/100~110mmHg(ただし病態によって異なる).

参考文献

1)日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会:高血圧治療ガイドライン2014,日本高血圧学会,2014
2)Mebazaa A, et al:Practical recommendations for prehospital and early in-hospital management of patients presenting with acute heart failure syndromes. Crit Care Med 36:S129-139, 2008
3)日本循環器学会,他(編):急性心不全治療ガイドライン(2011年改訂版),2011
4)Tsuchihashi-Makaya M, et al:Characteristics and outcomes of hospitalized patients with heart failure and reduced vs preserved ejection fraction;A report from the Japanese Cardiac Registry of Heart Failure in Cardiology(JCARE-CARD). Circ J 73:1893-1900, 2009
5)Ohta Y, et al:Trends in the pathophysiological characteristics of malignant hypertension. Hypertens Res 24:489-492, 2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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