文献詳細
文献概要
特集 ここが知りたい循環器診療―パールとピットフォール 一般外来でよくみる循環器疾患 【心不全】
慢性心不全の薬物療法(1)―利尿薬の使い方
著者: 猪又孝元1
所属機関: 1北里大学医学部循環器内科学
ページ範囲:P.1732 - P.1735
文献購入ページに移動パールとピットフォール
◎急性心不全のうっ血解除の第一手として,「まずはラシックス®静注」の姿勢は決して間違いでない.
◎サイアザイドはループ利尿薬との併用で,ときに驚くほどの利尿効果が期待できる.
◎抗アルドステロン薬は,今や利尿薬とは言えない,ACE阻害薬などと同列の心不全予後改善薬である.
◎バゾプレシン拮抗薬は低Na血症を是正し,重症心不全例での低心拍出や心不全再入院を回避させる用途が提案されている.
◎急性心不全のうっ血解除の第一手として,「まずはラシックス®静注」の姿勢は決して間違いでない.
◎サイアザイドはループ利尿薬との併用で,ときに驚くほどの利尿効果が期待できる.
◎抗アルドステロン薬は,今や利尿薬とは言えない,ACE阻害薬などと同列の心不全予後改善薬である.
◎バゾプレシン拮抗薬は低Na血症を是正し,重症心不全例での低心拍出や心不全再入院を回避させる用途が提案されている.
参考文献
1)Hasselblad V, et al:Relation between dose of loop diuretics and outcomes in a heart failure population;Results of the ESCAPE trial. Eur J Heart Fail 9:1064-1069, 2007
2)Felker GM, et al:Diuretic strategies in patients with acute decompensated heart failure. N Engl J Med 364:797-805, 2011
3)Gheorghiade M, et al:Vasopressin v(2)receptor blockade with tolvaptan versus fluid restriction in the treatment of hyponatremia. Am J Cardiol 97:1064-1067, 2006
掲載誌情報