文献詳細
文献概要
連載 Step up腹痛診察・13
45歳男性,心窩部痛
著者: 小林健二1
所属機関: 1聖路加国際病院附属クリニック聖路加メディローカス一般内科
ページ範囲:P.1752 - P.1755
文献購入ページに移動[現病歴]来院前日午後に腹部膨満感を自覚した.便秘による症状と考え様子をみた.その晩の食事は問題なく摂取できた.午後11時頃から心窩部の不快感を自覚するようになったが,胸焼けと思い,家にあった胃薬を服用して就寝した.就寝前には心窩部の不快感程度であったが,来院当日の午前2時頃にNumeric Rating Scale(NRS)で4/10程度の疼痛で覚醒した.疼痛は鈍痛で波のない持続する痛みだった.放散痛はなかった.明け方に嘔吐が1回あった.嘔吐後も心窩部痛は改善しなかった.また,朝に少量の普通便があったが,排便後も疼痛の改善はなかった.出勤前に痛みはさらに増悪し,NRS 6~7/10となったため外来を受診した.発熱,呼吸困難,冷汗,動悸はなかった.
[既往歴]なし
[常用薬]なし
[社会歴]喫煙:しない.飲酒:ビール350mL/日,週2~3回.
[既往歴]なし
[常用薬]なし
[社会歴]喫煙:しない.飲酒:ビール350mL/日,週2~3回.
参考文献
1)Silen W:Acute appendicitis and peritonitis. Longo D, et al(ed):Harrison's Principles of Internal Medicine, 18th ed, pp 2516-2519, McGraw-Hill, New York, 2012
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