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文献詳細

雑誌文献

medicina52巻1号

2015年01月発行

文献概要

特集 循環器薬up to date 2015 慢性期治療─日常遭遇する疾患

高血圧

著者: 大蔵隆文1 檜垣實男1

所属機関: 1愛媛大学大学院医学系研究科循環器・呼吸器・腎高血圧内科学

ページ範囲:P.38 - P.41

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ポイント
●降圧療法の基本は,薬物の種類よりも厳格な降圧によって,心血管病に発症・再発を予防することである.
●降圧目標値は,糖尿病もしくは蛋白尿が陽性のCKDを合併した高血圧患者では,低めに設定されている.
●合併症のない高血圧患者に対して,最初に投与すべき降圧薬(第一選択薬)は,Ca拮抗薬,ARB,ACE阻害薬,サイアザイド系利尿薬のなかから選択する.
●合併症を有する高血圧患者では,合併症によって積極的に推奨される降圧薬がある.
●2剤の併用としてRAS阻害薬+Ca拮抗薬,RAS阻害薬+サイアザイド系利尿薬,Ca拮抗薬+サイアザイド系利尿薬が推奨される.

参考文献

1)日本高血圧学会:高血圧治療ガイドライン2014,日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会,ライフサイエンス出版,2014
2)Bobrie G, et al:Cardiovascular prognosis of “masked hypertension” detected by blood pressure self-measurement in elderly treated hypertensive subjects. JAMA 291:1342-1349, 2004
3)The ACCORD study group:Effects of intensive blood pressure control in type 2 diabetes mellitus. N Engl J Med 362:1575-1585, 2010
4)Schrier RW, et al:Effects of aggressive blood pressure control in normotensive type 2 diabetic patients on albuminuria, retinopathy and stroke. Kidney Int 61:1086-1097, 2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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