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文献詳細

雑誌文献

medicina52巻1号

2015年01月発行

文献概要

特集 循環器薬up to date 2015 慢性期治療─日常遭遇する疾患

心房細動

著者: 鈴木信也1 山下武志2

所属機関: 1心臓血管研究所付属病院循環器内科 2心臓血管研究所

ページ範囲:P.46 - P.51

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ポイント
●心房細動において臨床的に問題となるのは,頻拍による動悸や心不全と,左心耳内血栓による脳梗塞や全身性塞栓症である.
●CHADS2スコア2点以上は血栓塞栓症高リスクであり,抗凝固療法を開始することが推奨されている.
●心不全を有さない心房細動患者の心拍数調節には,ベラパミルまたはビソプロロールを用いることが多いが,ビソプロロールは心不全症例にも用いることができる.
●1〜2剤の抗不整脈薬で洞調律維持が不十分の場合は,カテーテルアブレーションを考慮する.

参考文献

1)Hart RG, et al:Meta-analysis;Antithrombotic therapy to prevent stroke in patients who have nonvalvular atrial fibrillation. Ann Intern Med 146:857-867, 2007
2)Ruff CT, et al:Comparison of the efficacy and safety of new oral anticoagulants with warfarin in patients with atrial fibrillation;A meta-analysis of randomised trials. Lancet 383:955-962, 2014
3)循環器病の診断と診療に関するガイドライン(2012年度合同研究班報告),心房細動治療(薬物)ガイドライン(2013年改訂版)(2014年9月閲覧) http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2013_inoue_h.pdf.
4)Yamashita T, Inoue H:Heart rate-reducing effects of bisoprolol in Japanese patients with chronic atrial fibrillation;Results of the MAIN-AF study. J Cardiol 62:50-57, 2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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