文献詳細
特集 内科プライマリケアのための消化器診療Update
小腸・大腸疾患
文献概要
ポイント
●急性下痢症の大半は感染性であり,多くは自然治癒するため培養検査や抗菌薬の投与は不要である.
●免疫不全患者,重症例,血性下痢を伴う症例,炎症性腸疾患患者,食品取り扱い従事者などでは便培養検査を行う.
●中等度以上の旅行者下痢症,発熱や血性下痢のある患者,下痢の回数が1日8回以上,脱水を伴う場合,1週間以上症状が持続している場合,入院加療を考慮している場合,免疫不全状態にある患者などでは抗菌薬による治療を考慮する.
●急性下痢症の大半は感染性であり,多くは自然治癒するため培養検査や抗菌薬の投与は不要である.
●免疫不全患者,重症例,血性下痢を伴う症例,炎症性腸疾患患者,食品取り扱い従事者などでは便培養検査を行う.
●中等度以上の旅行者下痢症,発熱や血性下痢のある患者,下痢の回数が1日8回以上,脱水を伴う場合,1週間以上症状が持続している場合,入院加療を考慮している場合,免疫不全状態にある患者などでは抗菌薬による治療を考慮する.
参考文献
1)Guerrant RL, et al:Practice guidelines for the management of infectious diarrhea. Clin Infect Dis 32:331-351, 2001
2)Farthing M, et al:World Gastroenterology Organisation Global Guidelines─Acute diarrhea in adults and children:a global perspective.(http://www.worldgastroenterology.org/acute-diarrhea-in-adults.html)
3)Wanke CA:Approach to the adult with acute diarrhea in resource-rich countries. UpToDate(2015年4月に閲覧)
4)小林健二:感染性下痢症.泉 孝英(編):ガイドライン外来診療2014, pp 160-166, 日経メディカル開発,2014
掲載誌情報