文献詳細
特集 内科プライマリケアのための消化器診療Update
小腸・大腸疾患
文献概要
ポイント
●過敏性腸症候群(IBS)はRomeⅢ診断基準に基づいて診断し,問診による病歴の聴取が診断手順で最も重要である.
●アラームサインに注意し,器質的疾患との鑑別を行い,腹部症状などから他の機能性腸障害と鑑別する.
●IBSの治療目標は,主症状に関する患者自身の訴えの改善であり,良好な患者・医師関係を確立することが重要であり,予後に影響を及ぼす.
●治療段階は消化管主体の治療である第1段階から,中枢神経機能の調整を含む第2段階,心身医学領域の治療を行う第3段階まで分けられている.
●過敏性腸症候群(IBS)はRomeⅢ診断基準に基づいて診断し,問診による病歴の聴取が診断手順で最も重要である.
●アラームサインに注意し,器質的疾患との鑑別を行い,腹部症状などから他の機能性腸障害と鑑別する.
●IBSの治療目標は,主症状に関する患者自身の訴えの改善であり,良好な患者・医師関係を確立することが重要であり,予後に影響を及ぼす.
●治療段階は消化管主体の治療である第1段階から,中枢神経機能の調整を含む第2段階,心身医学領域の治療を行う第3段階まで分けられている.
参考文献
1)福土 審,他:ROME Ⅲ(日本語版)The functional gastrointestinal disorders, 3rd ed, 協和企画,2008
2)日本消化器病学会(編):機能性消化管疾患診療ガイドライン2014●過敏性腸症候群(IBS),南江堂,2014
3)鳥谷洋右,他:過敏性腸症候群における脳腸ペプチドの遺伝子多型.消化器内科58:128-132, 2014
掲載誌情報