medicina52巻10号

2015年09月発行

特集 内科プライマリケアのための消化器診療Update

小腸・大腸疾患

大腸がん

著者： 荒川敬一¹ 川合一茂¹ 渡邉聡明¹

所属機関： ¹東京大学腫瘍外科・血管外科

ページ範囲：P.1736 - P.1739

文献概要

ポイント
●大腸癌では初期には無症状のことが多いが，進行すると下血・血便や便通異常を生じる．
●大腸癌の診断では，大腸内視鏡により腫瘍を観察するとともに生検を行い，確定診断を行う．
●大腸癌の治療は，内視鏡的局所切除か系統的リンパ節切除を伴う手術治療を行う．

参考文献

1）渡邊昌彦：大腸の腫瘍．　畠山勝義，他（編）：標準外科学，pp　555-563, 医学書院，2013

2）大腸癌研究会（編）：大腸癌治療ガイドライン（www.jsccr.jp）

3）Hisamichi S, et al：Mass screening for colorectal cancer in Japan. Cancer Detect Prev 15：351-356, 1991

4）石黒めぐみ，他：大腸癌に合併する多発癌・重複癌に関するフォローアップについて．日本大腸肛門病会誌 59：863-868，2006

5）Fleischer D, et al：Detection and surveillance of colorectal cancer. JAMA 261：580-585，1989