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文献詳細

雑誌文献

medicina52巻10号

2015年09月発行

文献概要

特集 内科プライマリケアのための消化器診療Update 胆・膵疾患

慢性膵炎

著者: 川口義明1

所属機関: 1東海大学医学部消化器内科

ページ範囲:P.1790 - P.1793

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ポイント
●慢性膵炎とは,膵臓で作られる消化酵素が活性化されて,自分の膵臓を自己消化する膵臓の慢性炎症である.
●初期には上腹部痛や腰背部痛(代償期),進行すると消化吸収不良や糖尿病が出現する(非代償期).
●問診,一般検査(膵消化酵素値),膵内外分泌機能検査,画像検査によって総合的に診断.
●代償期は,禁酒と脂肪制限.非代償期の消化吸収不良に対しては消化酵素薬投与,糖尿病に対しては血糖コントロールを行う.
●膵石,膵管狭窄など膵液流出障害が疑われる場合には,内視鏡治療(ESWL併用)や外科的手術を考慮.

参考文献

1)清水京子,白鳥敬子:Ⅱ.慢性膵炎 1.疫学と症候.日内会誌99:36-40,2010
2)Forsmark CE:Etiology of Chronic Pancreatitis. NEJM Journal Watch Gastroenterology, 11:512-516, 2011
3)日本消化器病学会:慢性膵炎診療ガイドライン2015改訂第2版,南江堂,2015
4)慢性膵炎臨床診断基準 2009. 膵臓 24:645-646,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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