icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina52巻11号

2015年10月発行

文献概要

特集 いまアレルギー外来がおもしろい—安全で効果の高い治療を使いこなす 治療薬を使いこなす

吸入薬

著者: 田上あさ子1 町田健太朗1 井上博雅1

所属機関: 1鹿児島大学大学院医歯学総合研究科呼吸器内科学

ページ範囲:P.1896 - P.1899

文献購入ページに移動
ポイント
●吸入薬は気道に直接到達し作用するため,全身性の副作用は少ないが,気道局所の副作用には注意が必要である.
●吸入ステロイド薬(ICS)は,長期管理の第一選択薬である.
●コントロール不十分な場合,ICSを単独で増量するよりも,長時間作用性β2刺激薬(LABA)や長時間作用性抗コリン薬(LAMA)の吸入,経口ロイコトリエン受容体拮抗薬などと併用するほうが有効である.
●LABAの抗炎症作用は明らかでないため,喘息の長期管理にはLABA単独ではなくICSと併用することが必須である.
●吸入薬は吸入手技が不十分であると十分な効果を発揮しないため,繰り返し吸入方法を確認し指導することが重要である.

参考文献

1)日本アレルギー学会喘息ガイドライン専門部会:喘息予防・管理ガイドライン2015,協和企画,2015
2)Suissa S, et al : Low-dose inhaled corticosteroids and the prevention of death from asthma. N Engl J Med 343 : 332-336, 2000
3)Global Strategy for Asthma Management and Prevention. Global Initiative for Asthma(GINA): Update 2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?