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文献詳細

雑誌文献

medicina52巻11号

2015年10月発行

文献概要

連載 Choosing Wisely Japan その検査・治療,本当に必要ですか?・1【新連載】

ケース:90代男性,認知症の進行・食欲低下

著者: 徳田安春1

所属機関: 1地域医療機能推進機構(JCHO)本部

ページ範囲:P.1999 - P.2000

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 Choosing Wiselyとは,診断や治療内容の選択において,エビデンスに基づいて,医師と患者の対話を促し,患者にとって有害な過剰検査や過剰診療を減らすように呼びかける活動である.2011年に米国がChoosing Wiselyをキックオフし,その後カナダなど欧米諸国に急速に広まっている.現在,各国の臨床医学系の学会が,それぞれ必要性を考慮すべき検査や治療に関して5つのリスト(List of Five)を挙げ,広く公開している.
 2015年5月にロンドンで開催されたChoosing Wisely International Round Tableに筆者も参加してきた(図1).米国『Consumer Reports』誌の代表者も参加し,患者側代表の参加も急速に拡大している.アジアからは韓国(Ahn教授,Korea University)と日本(筆者)の2カ国が参加した.

参考文献

1)Sampson EL, et al:Enteral tube feeding for older people with advanced dementia. Cochrane Database Syst Rev(2):CD007209, 2009
2)Tokuda Y, Koketsu H:High mortality in hospitalized elderly patients with feeding tube placement. Internal Med 41:613-616, 2002
3)Qaseem A, et al;American College of Physicians/American Academy of Family Physicians Panel on Dementia:Current pharmacologic treatment of dementia;A clinical practice guideline from the American College of Physicians and the American Academy of Family Physicians. Ann Intern Med 148:370-378, 2008
4)Corbett A, et al:Don't use antipsychotics routinely to treat agitation and aggression in people with dementia. BMJ 349:g6420, 2014
5)徳田安春(編):Choosing Wisely in Japan,カイ書林,2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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