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雑誌目次

雑誌文献

medicina52巻12号

2015年11月発行

雑誌目次

特集 外来で診るリンパ腫・骨髄腫—治癒または長期共存を目指して

著者: 飯田真介

ページ範囲:P.2059 - P.2059

 成熟リンパ系腫瘍は,人口の高齢化に伴い,年々罹患者数と死亡者数が増加している.同時に,21世紀になって病態の理解と治療法が著しく進歩した領域であり,現在もなお,分子病態に基づく新規薬剤が毎年のように登場している.特にびまん性大細胞型B細胞性リンパ腫は抗CD20抗体であるリツキシマブの登場により治癒率の向上が認められ,またHodgkinリンパ腫においては治癒率だけでなく,二次がんの回避を含めたより長期間のQOL維持が重視されるようになってきた.
 それに対して,例えば多発性骨髄腫においてはプロテアソーム阻害薬と免疫調節薬の登場により,生存期間が中央値で3年から5〜6年に延長し,また濾胞性リンパ腫に代表される低悪性度リンパ腫にも新規薬剤が次々に登場し,10年を超える生存者も増えているが,まだ治癒を期待するのは難しい現実もある.したがって,患者が自宅で過ごす時間を大切にしつつ,病気と長期間にわたって共存してゆくことが重視されるようになってきた.

特集の理解を深めるための30題

ページ範囲:P.2215 - P.2219

座談会

リンパ腫・骨髄腫患者のベストマネジメントを考える

著者: 飯田真介 ,   丸山大 ,   木下史緒理

ページ範囲:P.2060 - P.2067

飯田 2011年の統計によると,年間24,000人ほどの患者さんが悪性リンパ腫に罹患され,そのうち約10,000人が亡くなられています.しかし,それ以外の方については治癒が可能であり長期生存が期待できる時代になってきました.また,年間6,800人ほどの患者さんが多発性骨髄腫に罹患されています.こちらはまだ治癒可能な疾患ではありませんが,多くの分子標的薬の登場により,最近では5〜6年,なかには10年を超える長期生存の患者さんも増えてきました.こうした背景に伴い,治療の主体も入院から外来へ移行しつつありますので,本日は特に外来診療の場において,こうした患者さんをどのようにマネジメントすべきか,議論したいと思います.
 まずは丸山先生,治癒を目指せる疾患と,そうでない疾患という視点で,それぞれどのような治療戦略を考えていけばよいでしょうか.

Editorial

リンパ腫・骨髄腫の疫学と疾患のスペクトラム

著者: 飯田真介

ページ範囲:P.2068 - P.2073

ポイント
●高齢者人口の増加に伴い,リンパ腫と骨髄腫の罹患者数,死亡者数は年々増加傾向にある.
●治癒の期待できる疾患と,長期にわたって共存が可能な疾患に分けて治療方針を決定する必要がある.
●血液・腫瘍専門医と,地域における一般内科医やかかりつけ医との診療連携強化が必要である.

リンパ腫診療の進歩 【診断と検査】

リンパ腫を疑う症候と診断までの道筋

著者: 丸山大

ページ範囲:P.2074 - P.2077

ポイント
●悪性リンパ腫は多彩な臨床症状を呈するが,リンパ節腫脹を主訴に受診することが多い.
●経過が緩慢な場合は,2〜4週程度の経過観察が可能なことが多い.
●症状が軽快しない,あるいは進行性に増悪する場合は,リンパ節生検などの精査を速やかに進める.
●悪性リンパ腫が疑われた場合は,血液内科専門医への紹介が勧められる.

リンパ腫の病型分類と臨床医への要望

著者: 津山直子 ,   竹内賢吾

ページ範囲:P.2078 - P.2081

ポイント
●リンパ腫の診断に必要な情報は,形態学,免疫形質,染色体,遺伝子,臨床情報であり,これらの情報を最大限に活用することが望ましい.
●いくつかのリンパ腫では,遺伝子異常などの分子病態や臨床病態が分類を規定する因子として重視されている.
●臨床診断と病理診断が異なる場合,臨床医と病理医は十分なディスカッションを行い,適切な治療方針を決定する.

リンパ腫診療におけるPET-CT

著者: 伊豆津宏二

ページ範囲:P.2082 - P.2085

ポイント
●リンパ腫の病期診断では,ほとんどの病型でPET-CTを用いることが推奨されている.PET-CTではCTよりも多くの病変を見出すことができる.びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)やHodgkinリンパ腫(HL)では骨髄浸潤の検出感度も高い.
●アグレッシブリンパ腫では,インドレントリンパ腫に比べてSUVmaxが高い.濾胞性リンパ腫(FL)の患者でSUVmax 20〜30を超える病変が認められたら,組織学的形質転換を考える.
●治療終了時の効果判定ではFDG集積の程度を5ポイントスケールに従って評価する.スコア1〜3は陰性である.PET陰性化した場合,complete metabolic response(CMR)と定義する.
●治療開始後早期のPET-CT(interim PET)により予後予測が可能であるが,PET-CTによる寛解後の経過観察は偽陽性が多く推奨されない.

【診療指針】

びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫

著者: 大間知謙

ページ範囲:P.2086 - P.2089

ポイント
●びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)は本邦で最も遭遇する頻度の高い悪性リンパ腫である.
●治療を開始する前に,正確な病理診断・病期診断が必要である.
●DLBCLに対する標準治療はR-CHOP療法である.
●R-CHOP療法を行うには,有害事象の管理に精通していなければならない.

Hodgkinリンパ腫

著者: 永井宏和

ページ範囲:P.2090 - P.2093

ポイント
●臨床病期決定にはPET-CTを用いることが推奨されている.
●限局期Hodgkinリンパ腫の標準療法は化学療法と放射線療法の併用であり,ABVD療法4コースと領域照射30Gyで治療される.
●進行期Hodgkinリンパ腫の標準療法はABVD療法(6〜8コース)である.
●限局期症例で90%以上,進行期症例で70%以上の治癒率が期待できる.
●二次発癌や不妊などの晩期毒性に対する注意が必要である.

濾胞性リンパ腫

著者: 福原規子

ページ範囲:P.2095 - P.2099

ポイント
●限局期濾胞性リンパ腫(FL)に対する標準治療は放射線療法であり,一定の割合で治癒が期待されるが,晩期障害も考慮して治療選択する.
●“腫瘍量”(GELF規準)は,進行期FLに対する治療開始規準として広まりつつある.
●低腫瘍量・進行期FLの標準治療はwatchful waitingと考えられるが,病勢や患者の特性を考慮しながらリツキシマブによる早期介入を行うことも合理的な選択である.
●高腫瘍量・進行期FLの標準治療はリツキシマブ併用化学療法(R-Chemo)であり,奏功例に対するリツキシマブ維持療法は無病生存期間(PFS)を延長するが,全生存期間(OS)には寄与しない.

MALTリンパ腫

著者: 加藤春美

ページ範囲:P.2101 - P.2104

ポイント
●MALTリンパ腫は,主に慢性炎症を背景としてリンパ節外臓器から発生する低悪性度リンパ腫に属する疾患である.
●MALTリンパ腫の病態は多様で,浸潤臓器別に特徴的な病因・病態が存在し,最多の病変部位は胃である.
●限局期胃MALTリンパ腫では,H. pylori感染例では除菌療法が有効で,胃以外の限局期MALTリンパ腫では,放射線療法,外科的切除による局所療法が奏効する.
●進行期MALTリンパ腫の治療は,基本的には濾胞性リンパ腫に準じた治療方針に従う.

慢性リンパ性白血病

著者: 三宅隆明 ,   鈴宮淳司

ページ範囲:P.2105 - P.2109

ポイント
●慢性リンパ性白血病(CLL)はCD5・CD23の共発現を特徴とする成熟B細胞性腫瘍である.
●診断・病期の決定は,末梢血所見と身体所見のみで行う.
●塗抹標本作製の際には自然乾燥標本が推奨される.
●フルダラビンを含む治療が標準治療である.
●高齢者や併存疾患がある者などでは標準治療が実施困難であり,治療強度を減弱する.

原発性マクログロブリン血症

著者: 関口直宏

ページ範囲:P.2110 - P.2113

ポイント
●原発性マクログロブリン血症(WM)は,IgM型M蛋白血症に遭遇した際に鑑別を要する,稀少な低悪性度B細胞リンパ腫である.
●全身倦怠感や貧血などを認める症候性WMが治療対象となる.また,予後因子はWMに特有のリスク分類を用いる.
●初回治療レジメンはリツキシマブを加えた併用化学療法が選択しやすい.過粘稠度症候群を認める症例は血漿交換を先行し,M蛋白を減少させてから化学療法を施行する必要がある.
●MYD88 L265P変異の発見,新規薬剤の開発などを考慮すると,今後最も注目されるべきリンパ腫の1つと考える.

末梢性T細胞リンパ腫

著者: 坂田(柳元)麻実子

ページ範囲:P.2115 - P.2119

ポイント
●末梢性T細胞リンパ腫は,病理組織学的検査,それぞれの疾患に特徴的な臨床症状や血液検査,分子遺伝学的検査を組み合わせて診断するのが望ましい.
●ALK陽性未分化大細胞リンパ腫では,ALK遺伝子領域を含む染色体転座がみられ,血管免疫芽球性T細胞リンパ腫ではRHOA遺伝子変異がみられる.
●ALK陽性未分化大細胞リンパ腫は現在行われている治療に反応しやすく,比較的予後良好である.一方,末梢性T細胞リンパ腫分類不能型,血管免疫芽球性T細胞リンパ腫,ALK陰性未分化大細胞リンパ腫はいずれも治療抵抗性であることが多く,予後不良であることから,新たな治療方法の開発が望まれる.

成人T細胞性白血病・リンパ腫

著者: 城達郎

ページ範囲:P.2120 - P.2123

ポイント
●成人T細胞性白血病・リンパ腫(ATLL)はヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)感染が原因のきわめて難治性のT細胞性悪性リンパ腫である.
●aggressive type ATLLに対しては多剤併用化学療法や同種造血幹細胞移植(allo-HSCT)が行われる.
●ATLLに対する新規分子標的薬として,最近,モガムリズマブが承認された.
●aggressive type ATLLに対する治療はいまだ不十分であり,さらなるチャレンジが必要である.

NK/T細胞リンパ腫

著者: 宮崎香奈

ページ範囲:P.2124 - P.2127

ポイント
●節外性NK/T細胞リンパ腫,鼻型(ENKL)は,鼻腔などの節外病変を特徴とするNKまたはT細胞型のリンパ腫である.
●CHOP療法が無効であり,ほかのリンパ腫と治療方針が大きく異なる.
●わが国の場合,鼻腔(周辺)限局例では放射線治療・化学療法同時併用療法(RT-2/3DeVIC療法),若年者の初発Ⅳ期,初回治療後再発・難治例ではSMILE療法後の移植療法が推奨治療である.

リンパ腫診療における造血幹細胞移植療法の位置づけ

著者: 金成元

ページ範囲:P.2128 - P.2131

ポイント
●悪性リンパ腫に対する造血幹細胞移植は,治癒を目指す治療法である.
●悪性リンパ腫の病型によって造血幹細胞移植の実施タイミングが異なる.
●悪性リンパ腫に対する同種造血幹細胞移植の適応範囲が拡大している.
●なるべく早期にヒト白血球型抗原(HLA)検査を実施し,ドナー候補を早々に見出す.

リンパ腫診療におけるHBV再活性化対策

著者: 楠本茂

ページ範囲:P.2134 - P.2139

ポイント
●抗がん剤治療前に,B型肝炎ウイルス(HBV)再活性化のリスク評価を正しく行い,リスクに応じた対策を講じることで肝炎発症を防ぐことが期待できる.
●新規分子標的薬の導入により,HBVの再活性化リスクは大きく変わる可能性がある.
●今後,再活性化リスク因子の同定が進めば,より効率的な対策が可能となる.

骨髄腫診療の進歩 【病態】

多発性骨髄腫の進展様式

著者: 田村秀人

ページ範囲:P.2140 - P.2145

ポイント
●意義不明の単クローン性ガンマグロブリン血症(MGUS)の有病率は1〜2%で,加齢とともに増加する.
●MGUS患者の年間1%程度が骨髄腫やALアミロイドーシスなどの関連疾患に進行する.
●MGUSの進行リスク因子として,M蛋白≧1.5g/dL,non-IgG型,血清FLC比異常,さらには正常免疫グロブリンの低下が知られている.
●MGUSからの進展,病勢の進行は,遺伝子異常,腫瘍微小環境の変化,免疫異常などの種々の要因による.

多発性骨髄腫における染色体・遺伝子異常と予後

著者: 半田寛

ページ範囲:P.2146 - P.2149

ポイント
●多発性骨髄腫(MM)における染色体・遺伝子異常の多くは,B細胞の分化過程において抗体多様性を生み出す免疫グロブリン遺伝子再構成機構によって引き起こされる.
●MMの染色体異常には,高2倍体,非高2倍体,免疫グロブリン遺伝子転座があり,多発性骨髄腫の予後に影響する.
●染色体異常のうち,t(4;14),t(14;16),del 17p,1q gainは予後不良因子であり,international staging system(ISS)と組み合わせた予後予測モデルが提唱されている.
●array comparative genomic hybridization(array CGH)やsingle nucleotide polymorphism(SNP)array,マイクロアレイ,次世代シークエンサーなどの高解像度技術により,染色体構造異常・遺伝子変異が発見され,intraclonal heterogeneityなど新たなコンセプトがもたらされている.

【診断と検査】

多発性骨髄腫の臨床症候と診断の道筋

著者: 伊藤薫樹

ページ範囲:P.2150 - P.2154

ポイント
●多発性骨髄腫は貧血,腎障害,骨病変を主体とした多彩な症状を呈する.
●2014年に国際骨髄腫作業グループ(IMWG)の診断規準が改訂された.
●従来の無症候性骨髄腫の一部が治療適応となった.

骨髄腫患者の経過観察中に必要な検査

著者: 髙松博幸

ページ範囲:P.2156 - P.2160

ポイント
●新規薬剤によって,高感度の検出系でも微小残存病変(MRD)が陰性となる症例が増加し,生存期間の延長が認められている.
●外来診療では,蛋白電気泳動法,免疫固定法,血清遊離軽鎖などの検査に加えて,PET/CTやMRIなどの画像検査を用いて腫瘍量の経過観察をすることが重要である.
●上記検査には結果解釈にピットフォールがあり,注意を要する.

【診療指針】

移植適応例の初回治療戦略

著者: 山田晴士 ,   角南一貴

ページ範囲:P.2161 - P.2164

ポイント
●65歳未満で重要臓器機能の保持されている症候性多発性骨髄腫に対しては,up-frontで自家造血幹細胞移植を行うことが推奨される.
●寛解導入療法は本邦ではボルテゾミブを含んだ2〜3剤併用療法が有効である.
●自家末梢血幹細胞採取は顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)単独もしくは大量シクロホスファミド併用が標準である.
●移植治療の前処置は大量メルファラン療法(200mg/m2)が最も推奨される.

移植非適応例の初回治療戦略

著者: 岸慎治 ,   山内高弘

ページ範囲:P.2166 - P.2169

ポイント
●移植非適応症候性骨髄腫患者の初回治療は,標準治療として新規薬剤を併用する.
●MPB(メルファラン+プレドニゾロン+ボルテゾミブ)療法は標準療法の1つであるが,至適投与法については定まっていない.
●MPT(メルファラン+プレドニゾロン+サリドマイド)療法は,欧米では移植非適応患者の初回標準治療として位置づけられている.
●レナリドミドにデキサメタゾンを併用する場合は低用量(Ld療法)で行うほうがよい.

再発・難治症例の治療戦略

著者: 八木秀男

ページ範囲:P.2170 - P.2173

ポイント
●多発性骨髄腫の治療成績は向上したが,いまだ治癒は困難であり,多くの症例は再発をきたすのが現状である.
●再発・難治症例には新規薬剤を含めた多剤併用療法が推奨され,副作用の軽減により治療を継続し,生存期間の延長が得られる.
●再発・難治症例では前治療歴とその奏功期間によって層別化し,新規治療薬の変更ならびに併用薬を選択することが重要となる.

新規薬剤使用時の注意点—副作用マネジメントを中心に

著者: 稲垣淳 ,   飯田真介

ページ範囲:P.2175 - P.2179

ポイント
●ボルテゾミブ,サリドマイドでは,末梢神経障害が最も問題になる.
●末梢神経障害が出現あるいは増悪時には,時期を逸することなく薬剤を減量・中止あるいは投与スケジュールを変更する.
●レナリドミド/ポマリドミドの主たる副作用は骨髄抑制である.

骨髄腫患者に合併する骨病変の発症機序とその管理

著者: 三木浩和

ページ範囲:P.2180 - P.2184

ポイント
●多発性骨髄腫では,約80%の患者に溶骨性病変が合併する.
●骨髄腫骨髄微小環境では,骨髄腫細胞,間質細胞,破骨細胞との細胞間相互作用が骨病変の進展と骨髄腫の生存・増殖に重要な役割を果たしている.
●ビスホスホネート製剤は,骨髄腫骨病変の進行を抑制する.

骨髄腫の類縁疾患—POEMS症候群とALアミロイドーシス

著者: 淵田真一

ページ範囲:P.2185 - P.2189

ポイント
●POEMS症候群では多発末梢神経障害とM蛋白血症(ほとんどの症例でλ鎖)は必発であり,そのほか硬化性骨病変や血管内皮増殖因子(VEGF)高値などから診断を進めていく.
●POEMS症候群に対する自家移植は,poor mobilizerや高い移植関連毒性から,寛解導入療法により病態を改善させた後に行うことが望ましい.
●ALアミロイドーシスの診断は,アミロイド沈着の病理学的証明によって行われるが,抗免疫グロブリン軽鎖抗体を用いた免疫染色による病型確定が必須である.
●ALアミロイドーシスに対する自家移植は移植関連毒性が高いため,移植適格基準を遵守し,経験豊富な施設において実施を検討すべき治療法である.

リンパ系腫瘍に関する治療開発のトピックス

B細胞受容体およびTLRシグナルとその阻害薬開発

著者: 照井康仁

ページ範囲:P.2190 - P.2194

ポイント
●成熟B細胞はその一生を通して機能的B細胞受容体(BCR)の持続的発現のために厳格に選択され,BCRの喪失は急速な細胞死を導く.
●B細胞腫瘍の多くは機能的BCR依存性のままである.
●BCR阻害薬には脾臓チロシンキナーゼ(SYK)阻害薬であるfostamatinib,Bruton型チロシンキナーゼ(BTK)阻害薬であるibrutinib,PI3キナーゼ(PI3K)阻害薬であるidelalisiobなどがある.
●MYD88L265P変異はWaldenströmマクログロブリン血症のほぼ100%,慢性リンパ性白血病の2〜10%,ABCタイプびまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)の29%,皮膚DLBCLの69%,原発性中枢神経リンパ腫の38%で認められる.

次世代シークエンスにより同定された遺伝子変異と治療標的分子

著者: 冨田章裕

ページ範囲:P.2196 - P.2201

ポイント
●びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)における遺伝子変異は,NFκBシグナル伝達経路関連因子とエピゲノム関連因子をコードする遺伝子に集積する.
●NFκB関連因子の変異は胚中心B細胞様(GCB)タイプよりも活性型B細胞様(ABC)タイプに比較的集積し,NFκB経路の恒常的活性化が病態に重要と推測される.
●DLBCLの各症例において,平均約200の遺伝子変異が蓄積している.
●原発性マクログロブリン血症(WM)/リンパ形質細胞性リンパ腫(LPL)におけるMYD88 L265P変異,ヘアリー細胞白血病(HCL)におけるBRAF V600E変異は,ほぼ100%の症例に認められる.
●Bリンパ増殖性疾患に対する標的治療薬として,Bruton型チロシンキナーゼ(BTK)阻害薬,PI3キナーゼ(PI3K)阻害薬,BRAF阻害薬,EZH2阻害薬などが注目されている.

セレブロンを介した免疫調整薬—作用機序と今後の展開

著者: 得平道英 ,   木崎昌弘

ページ範囲:P.2202 - P.2206

ポイント
●サリドマイド・レナリドミド・ポマリドミドといった免疫調節薬は多岐にわたる作用を有し,特に多発性骨髄腫に高い効果を示す.
●2010年に免疫調節薬はセレブロンと結合して作用を発現することが見出された.
●レナリドミド・ポマリドミドにおいてはIKZF1(Ikaros)/IKZF3(Aiolos)が結合・分解されて作用を発現することが明らかとなった.
●免疫調節薬の多岐にわたる薬理作用はセレブロンおよびその関連分子が重要と考えられている.

リンパ腫に対する免疫チェックポイントを標的とした抗体療法

著者: 錦織桃子

ページ範囲:P.2207 - P.2209

ポイント
●抗原提示細胞からT細胞へのCTLA-4やPD-1を介した抑制性シグナルは,しばしば抗腫瘍免疫のブレーキとして作用する.
●これらの免疫チェックポイントを標的とした阻害薬が開発され,造血器腫瘍や固形がんに対する治療効果が示されつつある.
●免疫チェックポイント阻害薬には,皮疹や下痢・肝酵素上昇など,独特の免疫学的副作用が存在する.
●免疫チェックポイント阻害薬の有効症例をどのように識別し,またどのように治療の最適化を図っていくかが今後の課題である.

リンパ系腫瘍に対するCAR-T療法

著者: 永井純正

ページ範囲:P.2210 - P.2214

ポイント
●養子免疫療法の1つとして,CD19を標的としたCAR-T療法が注目されている.
●長期成績はまだ不明であるものの,再発難治性急性リンパ性白血病に対して90%近い完全寛解率が報告されるなど,高い有効性が期待されている.
●CD19を標的としたCAR-T療法の有害事象として,サイトカイン放出症候群(CRS),腫瘍崩壊症候群,Bリンパ球数低下などが知られており,特にCRSは致死的となる可能性が高く,注意を要する.

連載 異常所見を探せ! 救急CT読影講座・11

管を丁寧に追跡せよ

著者: 石田尚利

ページ範囲:P.2053 - P.2053

80代の男性.数日前より食欲不振があり,受診当日の朝から嘔気と頻回の嘔吐が生じたため,救急外来を受診.排便は5日間出ていない.13年前にS状結腸癌の手術の既往がある.視診,触診では腹部膨満を認め,聴音は減弱していた.腹部単純X線写真にて小腸の拡張を認めた.イレウスを疑って腹部造影CTを施行.

診断力を上げる 循環器Physical Examinationのコツ・8

Ⅲ音の聴きかた—病的Ⅲ音を聴けば心不全で血液うっ滞状態にあることがわかる

著者: 山崎直仁

ページ範囲:P.2228 - P.2234

Ⅲ音で何がわかるか?
 Ⅲ音は,若年者で心機能の良好な活きの良い心臓で聴取される場合(生理的Ⅲ音)と,心機能が低下し心不全の状態にある元気のない心臓で聴取される場合(病的Ⅲ音)とがある.病的Ⅲ音から,心不全の血行動態,特に血液うっ滞に関する情報が得られる.

魁!! 診断塾・20

Big Bang Boy!の巻

著者: 佐田竜一 ,   綿貫聡 ,   志水太郎 ,   石金正裕 ,   忽那賢志 ,   根本隆章

ページ範囲:P.2235 - P.2240

18歳の男性.入院3週間前より,徐々に右背部痛を自覚した.間欠的な軽度の痛みで,増悪・寛解因子や随伴症状は認められなかった.入院2週間前に微熱,食欲不振,嘔気が出現.同時期に血便(2回/日)と,徐々に生じた間欠的な右下腹部痛も認められるようになった.腹痛に関しては,放散痛や増悪・寛解因子は認められなかった.入院10日前には血尿も出現し,夜間救急診療所を受診.尿潜血が陽性のため尿路結石を疑われ,非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が処方され,腹痛・腰背部痛は軽快した.入院9日前に泌尿器科外来を受診し,腹部単純CTにて両側の水腎症を指摘され,入院7日前に当院総合内科外来へ紹介となった.腹痛や血便は認められず,軽度の血清Cr上昇のみが認められ,NSAIDsは中断し,経過観察となった.その後,徐々に下腹部痛が再出現,増悪したため,当院を再受診となった.

Choosing Wisely Japan その検査・治療,本当に必要ですか?・2

ケース—40代男性,蕁麻疹

著者: 徳田安春

ページ範囲:P.2241 - P.2242

 どのような検査を行うかの判断をする時,「可能性が少しでもあるから」という発想では検査項目が爆発的に増えてしまう.検査には偽陽性もあり,そのために侵襲的な精密検査で合併症を引き起こすこともある.また,後に偽陽性であることが判明したとしても,その間「検査陽性」が患者に与える精神的ダメージは大きい.
 一方,治療には有害作用を含む合併症のリスクもある.治療の有効性が証明されているものでも,NNT(number needed to treat)の大きい介入を行う場合,むしろ有害事象のリスクが上回ることがある.過剰検査や過剰診療を皆が行えば,国全体でのコストは莫大な額となる.

いま知りたい 肺高血圧症・2

見逃してはいけない肺高血圧の検査所見

著者: 池田聡司 ,   古賀聖士 ,   前村浩二

ページ範囲:P.2244 - P.2249

 肺高血圧症は予後不良の病態であるが,その治療薬の開発/承認により,以前より明らかに予後の改善がみられている.しかしながら,病態が進行した状況での投薬より,早期に投薬を開始するほうが治療効果は高く,さらなる予後改善につながるものと思われる.そのためには,やはり本症を早期に診断することが鍵となる.本稿では,肺高血圧症の診断に関する検査とその所見について自覚症状や身体所見を交えて概説する.

西方見聞録・23

優秀さの東西

著者: 山口典宏

ページ範囲:P.2250 - P.2251

 あっという間にレジデント最終学年となり,1日の多くの時間を後輩レジデントの指導に費やす日々になりました.チームのリーダーを経験してみると,米国人はフレームワークの理解に優れ,日本人は1つひとつの作業の確実性に優れるという傾向を強く感じます.具体例を挙げてみましょう.

総合診療のプラクティス 患者の声に耳を傾ける・16

病歴から想定される疾患を念頭に置き,注意深く身体診察する

著者: 隈部綾子 ,   見坂恒明

ページ範囲:P.2252 - P.2254

 経験豊富な医師は,病歴聴取で患者から情報を集めると同時に,診断仮説を立て,身体診察や検査でそれを検証していきます.身体診察には,①診断をつけるための情報収集,②臨床経過を観察するための情報収集,③好ましい医師患者関係の構築など,その時々によって微妙に異なる意義があります.
 診断をつけるための情報収集に限定すると,身体診察は,メディカル・インタビューによる病歴聴取に基づいて,想定される診断仮説に当てはまる所見が特定の部位にあるかを検証するというマインドセットで行われています.得られた情報の特性(感度・特異度)を考慮し,診断確定または除外のために検査が必要かどうか,必要であればまず行うべき検査はどれかを判断することになります.

目でみるトレーニング

問題784・785・786

著者: 藤原宏 ,   吉見竜介 ,   浜真麻

ページ範囲:P.2255 - P.2261

REVIEW & PREVIEW

腎移植

著者: 谷澤雅彦

ページ範囲:P.2262 - P.2266

 腎移植は腎代替療法の1つのオプションとして定着しつつあるが,本邦においてはまだ圧倒的に少ない.現在腎移植を行い生着している患者数は推定で18,000人程度と考えられ,これは腹膜透析患者の約2倍である.つまり,腎移植患者は特別な患者集団ではなくなってきている.
 本邦の腎移植は,血液透析/腹膜透析との腎代替療法に占める分布割合を除くと,概ね世界的な傾向との隔たりは少ないために,本稿では本邦における腎移植の「何がわかっているのか」「最近の動向」「今後の課題と展望」について,腎移植臨床の観点から解説する.

書評

—小橋由紋子 著—ジェネラリストのための高齢者画像診断—基礎からわかる骨・関節・筋疾患のみかた

著者: 仲田和正

ページ範囲:P.2100 - P.2100

 骨・関節X線読影といえば,海外ではResnick & Niwayamaの“Diagnosis of Bone and Joint Disorders(W. B. Saunders社)”などに代表される素晴らしいテキストがありました.病理と単純X線写真を対比した本ですが,残念ながら現在は絶版になってしまいました.評者が研修医の頃,初めてこれを目にし,あまりの面白さに夢中になって通読した懐かしい思い出があります.一方,なぜか国内では骨・関節X線のよいテキストが存在しませんでした.症例ファイルのような本はあったのですが,基礎から説き起こしたものがなかったのです.このため当時,国内で骨・関節X線読影の独習は困難でした.
 現在,凄まじい勢いで老年人口が増え続け,私の住む静岡県西伊豆町ではついに,老年人口が45%に達し,静岡県で1位となってしまいました.内科医やGPであっても,いや応なく老人の骨・関節の単純X線写真を読影せざるを得なくなっています.

—伊藤 浩 編—実はすごい! ACE阻害薬—エキスパートからのアドバイス50

著者: 小林欣夫

ページ範囲:P.2133 - P.2133

確かにすごい! ACE阻害薬
 日本においては,ACE阻害薬が過小評価されていないだろうか? レニン-アンジオテンシン(RA)系は強力な昇圧系なので,これを抑えるRA系阻害薬が降圧薬として使用されることは理にかなっている.このためにACE阻害薬のほかにも直接的レニン阻害薬,アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB),ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬が降圧薬として使用されている.わが国の『高血圧治療ガイドライン2014(JSH2014)』では,RA系阻害薬のうちACE阻害薬とARBが,Ca拮抗薬,利尿薬とともに積極的適応のない高血圧患者に対する第一選択薬となっている.また,ACE阻害薬/ARBの積極的適応として,左室肥大,心不全,心筋梗塞後,慢性腎臓病(CKD),脳血管障害慢性期,糖尿病,メタボリック症候群,誤嚥性肺炎(ACE阻害薬のみ)と幅広い疾患が対象とされている.一方,JSH2014における「各種降圧薬の特徴と主な副作用」の項目は,①Ca拮抗薬,②ARBであり,ACE阻害薬は3番目に記載されている.日本においてはCa拮抗薬とARBが汎用されていることを反映していると思われる.これは,日本人を含む東アジア人においては,ACE阻害薬の副作用である空咳を比較的多く認めることが影響していると思われる.ARBが咳のないACE阻害薬として浸透している面もあるが,ACE阻害薬をARBと同じものとして扱って良いのであろうか?
 ACE阻害薬のエビデンスは多く,その有用性は確立している.最近では,ACE阻害薬がARBよりも有用である可能性も報告されている.26の大規模研究における146,838症例を対象としたメタ解析においては,ACE阻害薬とARBは血圧降下作用,脳卒中,心不全において有意差はなかったが,ACE阻害薬は血圧降下と独立して冠動脈疾患を減らす効果を認め,ARBにはこれがなかったことが報告されている.また,糖尿病患者を対象とした研究のメタ解析では,ACE阻害薬は心血管イベントを減少させたが,ARBには有意な改善効果がみられなかったと報告されている.

—福原俊一 編集代表—医療レジリエンス—医学アカデミアの社会的責任

著者: 柴垣有吾

ページ範囲:P.2165 - P.2165

 本書は2015年に京都で開催されたWorld Health Summit(WHS)のRegional Meetingで取り上げられたトピックをそれぞれの専門家が解説したものに加えて,同会議の会長を務められた京都大学医療疫学教授の福原俊一先生による世界のリーダーへのインタビュー記事から成っている.WHSの全体を貫くテーマは「医学アカデミアの社会的責任」とされ,さらにそのキーワードとして医療レジリエンスという言葉が用いられている.
 大変に恥ずかしい話ではあるが,私はこれまでレジリエンス(resilience)という言葉の意味をよく知らなかった.レジリエンスはもともと,物理学の用語で「外力によるゆがみをはね返す力」を意味したが,その後,精神・心理学用語として用いられ,脆弱性(vulnerability)の対極の概念として「(精神的)回復力・抵抗力・復元力」を示す言葉として使われるようになったという.今回,評者がこの書評を依頼された理由を推測するに,評者が最近,超高齢社会における現代医療の限界・脆弱性を指摘していたことにあると思われる.もっともその指摘は身内に脆弱高齢者(frail elderly)を抱えた個人的体験によるもので,アカデミックな考察には程遠いものである.

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ページ範囲:P.2100 - P.2100

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medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

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