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特集 外来で診るリンパ腫・骨髄腫—治癒または長期共存を目指して
扉
著者: 飯田真介1
所属機関: 1名古屋市立大学大学院医学研究科血液・腫瘍内科学分野
ページ範囲:P.2059 - P.2059
文献購入ページに移動 成熟リンパ系腫瘍は,人口の高齢化に伴い,年々罹患者数と死亡者数が増加している.同時に,21世紀になって病態の理解と治療法が著しく進歩した領域であり,現在もなお,分子病態に基づく新規薬剤が毎年のように登場している.特にびまん性大細胞型B細胞性リンパ腫は抗CD20抗体であるリツキシマブの登場により治癒率の向上が認められ,またHodgkinリンパ腫においては治癒率だけでなく,二次がんの回避を含めたより長期間のQOL維持が重視されるようになってきた.
それに対して,例えば多発性骨髄腫においてはプロテアソーム阻害薬と免疫調節薬の登場により,生存期間が中央値で3年から5〜6年に延長し,また濾胞性リンパ腫に代表される低悪性度リンパ腫にも新規薬剤が次々に登場し,10年を超える生存者も増えているが,まだ治癒を期待するのは難しい現実もある.したがって,患者が自宅で過ごす時間を大切にしつつ,病気と長期間にわたって共存してゆくことが重視されるようになってきた.
それに対して,例えば多発性骨髄腫においてはプロテアソーム阻害薬と免疫調節薬の登場により,生存期間が中央値で3年から5〜6年に延長し,また濾胞性リンパ腫に代表される低悪性度リンパ腫にも新規薬剤が次々に登場し,10年を超える生存者も増えているが,まだ治癒を期待するのは難しい現実もある.したがって,患者が自宅で過ごす時間を大切にしつつ,病気と長期間にわたって共存してゆくことが重視されるようになってきた.
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