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文献詳細

雑誌文献

medicina52巻12号

2015年11月発行

文献概要

特集 外来で診るリンパ腫・骨髄腫—治癒または長期共存を目指して リンパ腫診療の進歩 【診断と検査】

リンパ腫診療におけるPET-CT

著者: 伊豆津宏二1

所属機関: 1虎の門病院血液内科

ページ範囲:P.2082 - P.2085

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ポイント
●リンパ腫の病期診断では,ほとんどの病型でPET-CTを用いることが推奨されている.PET-CTではCTよりも多くの病変を見出すことができる.びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)やHodgkinリンパ腫(HL)では骨髄浸潤の検出感度も高い.
●アグレッシブリンパ腫では,インドレントリンパ腫に比べてSUVmaxが高い.濾胞性リンパ腫(FL)の患者でSUVmax 20〜30を超える病変が認められたら,組織学的形質転換を考える.
●治療終了時の効果判定ではFDG集積の程度を5ポイントスケールに従って評価する.スコア1〜3は陰性である.PET陰性化した場合,complete metabolic response(CMR)と定義する.
●治療開始後早期のPET-CT(interim PET)により予後予測が可能であるが,PET-CTによる寛解後の経過観察は偽陽性が多く推奨されない.

参考文献

1)Barrington SF, Mikhaeel NG:When should FDG-PET be used in the modern management of lymphoma? Br J Haematol 164:315-328, 2014
2)Cheson BD, et al:Recommendations for initial evaluation, staging, and response assessment of Hodgkin and non-Hodgkin lymphoma;The Lugano classification. J Clin Oncol 32:3059-3068, 2014
3)Barrington SF, et al:Role of imaging in the staging and response assessment of lymphoma;Consensus of the International Conference on Malignant Lymphomas Imaging Working Group. J Clin Oncol 32:3048-3058, 2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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