書評
—小橋由紋子 著—ジェネラリストのための高齢者画像診断—基礎からわかる骨・関節・筋疾患のみかた
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著者:
仲田和正1
所属機関:
1西伊豆健育会病院整形外科
ページ範囲:P.2100 - P.2100
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骨・関節X線読影といえば,海外ではResnick & Niwayamaの“Diagnosis of Bone and Joint Disorders(W. B. Saunders社)”などに代表される素晴らしいテキストがありました.病理と単純X線写真を対比した本ですが,残念ながら現在は絶版になってしまいました.評者が研修医の頃,初めてこれを目にし,あまりの面白さに夢中になって通読した懐かしい思い出があります.一方,なぜか国内では骨・関節X線のよいテキストが存在しませんでした.症例ファイルのような本はあったのですが,基礎から説き起こしたものがなかったのです.このため当時,国内で骨・関節X線読影の独習は困難でした.
現在,凄まじい勢いで老年人口が増え続け,私の住む静岡県西伊豆町ではついに,老年人口が45%に達し,静岡県で1位となってしまいました.内科医やGPであっても,いや応なく老人の骨・関節の単純X線写真を読影せざるを得なくなっています.