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文献詳細

雑誌文献

medicina52巻12号

2015年11月発行

文献概要

特集 外来で診るリンパ腫・骨髄腫—治癒または長期共存を目指して リンパ系腫瘍に関する治療開発のトピックス

セレブロンを介した免疫調整薬—作用機序と今後の展開

著者: 得平道英1 木崎昌弘1

所属機関: 1埼玉医科大学総合医療センター血液内科

ページ範囲:P.2202 - P.2206

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ポイント
●サリドマイド・レナリドミド・ポマリドミドといった免疫調節薬は多岐にわたる作用を有し,特に多発性骨髄腫に高い効果を示す.
●2010年に免疫調節薬はセレブロンと結合して作用を発現することが見出された.
●レナリドミド・ポマリドミドにおいてはIKZF1(Ikaros)/IKZF3(Aiolos)が結合・分解されて作用を発現することが明らかとなった.
●免疫調節薬の多岐にわたる薬理作用はセレブロンおよびその関連分子が重要と考えられている.

参考文献

1)Quach H, et al:Mechanism of action of immunomodulatory drugs(IMiDs)in multiple myeloma. Leukemia 24:22-32, 2010
2)Ito T, et al:Identification of a primary target of thalidomide teratogenicity. Science 327:1345-1350, 2010
3)Fischer ES, et al:Structure of the DDB1-CRBN E3 ubiquitin ligase in complex with thalidomide. Nature 512:49-53, 2014
4)Zhu YX, et al:Identification of cereblon-binding proteins and relationship with response and survival after IMiDs in multiple myeloma. Blood 124:536-545, 2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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