文献詳細
特集 外来で診るリンパ腫・骨髄腫—治癒または長期共存を目指して
リンパ系腫瘍に関する治療開発のトピックス
文献概要
ポイント
●抗原提示細胞からT細胞へのCTLA-4やPD-1を介した抑制性シグナルは,しばしば抗腫瘍免疫のブレーキとして作用する.
●これらの免疫チェックポイントを標的とした阻害薬が開発され,造血器腫瘍や固形がんに対する治療効果が示されつつある.
●免疫チェックポイント阻害薬には,皮疹や下痢・肝酵素上昇など,独特の免疫学的副作用が存在する.
●免疫チェックポイント阻害薬の有効症例をどのように識別し,またどのように治療の最適化を図っていくかが今後の課題である.
●抗原提示細胞からT細胞へのCTLA-4やPD-1を介した抑制性シグナルは,しばしば抗腫瘍免疫のブレーキとして作用する.
●これらの免疫チェックポイントを標的とした阻害薬が開発され,造血器腫瘍や固形がんに対する治療効果が示されつつある.
●免疫チェックポイント阻害薬には,皮疹や下痢・肝酵素上昇など,独特の免疫学的副作用が存在する.
●免疫チェックポイント阻害薬の有効症例をどのように識別し,またどのように治療の最適化を図っていくかが今後の課題である.
参考文献
1)Yamamoto R, et al:PD-1-PD-1 ligand interaction contributes to immunosuppressive microenvironment of Hodgkin lymphoma. Blood 111:3220-3224, 2008
2)Ansell SM, et al:PD-1 blockade with nivolumab in relapsed or refractory Hodgkin's lymphoma. N Eng J Med 372:311-319, 2015
3)Westin JR, et al:Safety and activity of PD1 blockade by pidilizumab in combination with rituximab in patients with relapsed follicular lymphoma;A single group, open label, phase 2 trial. Lancet Oncol 15:69-77, 2014
掲載誌情報