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特集 外来で診るリンパ腫・骨髄腫—治癒または長期共存を目指して リンパ系腫瘍に関する治療開発のトピックス
リンパ系腫瘍に対するCAR-T療法
著者: 永井純正1
所属機関: 1東京大学医科学研究所先端医療研究センター遺伝子治療開発分野
ページ範囲:P.2210 - P.2214
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●養子免疫療法の1つとして,CD19を標的としたCAR-T療法が注目されている.
●長期成績はまだ不明であるものの,再発難治性急性リンパ性白血病に対して90%近い完全寛解率が報告されるなど,高い有効性が期待されている.
●CD19を標的としたCAR-T療法の有害事象として,サイトカイン放出症候群(CRS),腫瘍崩壊症候群,Bリンパ球数低下などが知られており,特にCRSは致死的となる可能性が高く,注意を要する.
●養子免疫療法の1つとして,CD19を標的としたCAR-T療法が注目されている.
●長期成績はまだ不明であるものの,再発難治性急性リンパ性白血病に対して90%近い完全寛解率が報告されるなど,高い有効性が期待されている.
●CD19を標的としたCAR-T療法の有害事象として,サイトカイン放出症候群(CRS),腫瘍崩壊症候群,Bリンパ球数低下などが知られており,特にCRSは致死的となる可能性が高く,注意を要する.
参考文献
1)Maus MV, et al:Antibody-modified T cells;CARs take the front seat for hematologic malignancies. Blood 123:2625-2635, 2014
2)Maude SL, et al:Chimeric antigen receptor T cells for sustained remissions in leukemia. N Engl J Med 371:1507-1517, 2014
3)Kochenderfer JN, et al:Chemotherapy-refractory diffuse large B-cell lymphoma and indolent B-cell malignancies can be effectively treated with autologous T cells expressing an anti-CD19 chimeric antigen receptor. J Clin Oncol 33:540-549, 2015
4)Lee DW, et al:Current concepts in the diagnosis and management of cytokine release syndrome. Blood 124:188-195, 2014
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