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文献詳細

雑誌文献

medicina52巻12号

2015年11月発行

文献概要

連載 総合診療のプラクティス 患者の声に耳を傾ける・16

病歴から想定される疾患を念頭に置き,注意深く身体診察する

著者: 隈部綾子1 見坂恒明2

所属機関: 1自治医科大学地域医療学センター総合診療部門 2神戸大学大学院医学研究科地域医療支援学部門

ページ範囲:P.2252 - P.2254

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 経験豊富な医師は,病歴聴取で患者から情報を集めると同時に,診断仮説を立て,身体診察や検査でそれを検証していきます.身体診察には,①診断をつけるための情報収集,②臨床経過を観察するための情報収集,③好ましい医師患者関係の構築など,その時々によって微妙に異なる意義があります.
 診断をつけるための情報収集に限定すると,身体診察は,メディカル・インタビューによる病歴聴取に基づいて,想定される診断仮説に当てはまる所見が特定の部位にあるかを検証するというマインドセットで行われています.得られた情報の特性(感度・特異度)を考慮し,診断確定または除外のために検査が必要かどうか,必要であればまず行うべき検査はどれかを判断することになります.

参考文献

1)Vilaseca J, et al:Clinical usefulness of temporal artery biopsy. Ann Reum Dis 46:282-285, 1987
2)Danesh-Meyer H, et al:Poor prognosis of visual outcome after visual loss from giant cell arteritis. Ophthalmology 112:1098-1103, 2005
3)Gonzalez-Gay MA, et al:Giant cell arteritis;Disease patterns of clinical presentation in a series of 240 patients. Medicine(Baltimore)84:269-276, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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