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文献詳細

雑誌文献

medicina52巻13号

2015年12月発行

特集 抗血栓療法—おさえておきたい最新のエッセンス

血栓症の病態をみる

凝固・線溶系のメカニズムと血栓形成

著者: 森下英理子1

所属機関: 1金沢大学医薬保健研究域保健学類病態検査学

ページ範囲:P.2300 - P.2304

文献概要

ポイント
●凝固反応には,組織因子が引き金となり開始する外因系凝固反応と,陰性荷電物質との接触により開始する内因系凝固反応の2つの異なった経路がある.
●血栓上における線溶反応は,組織型プラスミノゲンアクチベータによってプラスミンが効率よく生成され,プラスミンはα2プラスミンインヒビターに阻害されることなく効率的にフィブリンを溶解する.
●血管内皮細胞は,血液の流動性を維持するため多岐にわたる抗血栓性作用を保持しており,その障害は血栓傾向となる.

参考文献

1)Mackman N:New insights into the mechanisms of venous thrombosis. J Clin Invest 122:2331-2336, 2012
2)Gabazza EC, et al:Progress in the understanding of protease-activated receptors. Int J Hematol 79:117-122, 2004
3)Castellino FJ, Ploplis VA:The protein C pathway and pathologic processes. J Thromb Haemost 7(Suppl 1):140-145, 2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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