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文献詳細

雑誌文献

medicina52巻13号

2015年12月発行

文献概要

特集 抗血栓療法—おさえておきたい最新のエッセンス 抗血栓療法で治す 【静脈血栓塞栓症】

静脈血栓塞栓症に対する抗凝固療法による治療

著者: 中村真潮12

所属機関: 1村瀬病院 2三重大学大学院循環器・腎臓内科学

ページ範囲:P.2368 - P.2371

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ポイント
●肺塞栓症と深部静脈血栓症は一つの連続した病態であり,両者を合わせて静脈血栓塞栓症と称する.
●静脈血栓塞栓症治療の第一選択は抗凝固療法であり,初期治療には従来,非経口薬が使用されてきた.
●ワルファリンによる長期治療では少なくとも3カ月間投与し,リスクによってはより長期間にわたって投与する.
●非ビタミンK阻害経口抗凝固薬は,静脈血栓塞栓症の治療で従来薬よりも出血リスクの少ない薬剤として期待される.

参考文献

1)肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断・治療・予防に関するガイドライン(2009年改訂版).循環器病の診断と治療に関するガイドライン(2008年度合同研究班報告),2009.http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2009_andoh_h.pdf
2)Nakamura M, et al:Current management of venous thromboembolism in Japan;current epidemiology and advances in anticoagulant therapy. J Cardiol, 2015[Epub ahead of print]
3)Kearon C, et al:Antithrombotic therapy for VTE disease;antithrombotic therapy and prevention of thrombosis, 9th ed;American College of Chest Physicians evidence-based clinical practice guidelines. Chest 141(2 suppl):e419S-e494S, 2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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