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文献詳細

雑誌文献

medicina52巻13号

2015年12月発行

文献概要

特集 抗血栓療法—おさえておきたい最新のエッセンス 抗血栓療法で治す 【特殊な病態】

播種性血管内凝固症候群(DIC)

著者: 川杉和夫1

所属機関: 1帝京大学医学部内科学講座

ページ範囲:P.2380 - P.2383

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ポイント
●DICはさまざまな基礎疾患によって凝固系が活性化され,全身の微小血管内に微小血栓が多発する病態である.
●DICの基礎疾患は多岐にわたるが,3大基礎疾患として感染症,造血器腫瘍,固形癌が挙げられる.
●DICの診断には,旧厚生省DIC診断基準(1988年改訂版)と急性期DIC診断基準が本邦では主に使用されている.
●DICの治療には,「科学的根拠に基づいた感染症に伴うDIC治療のエキスパートコンセンサス」を活用する.

参考文献

1)中川雅夫:本邦における播種性血管内凝固(DIC)の発症頻度・原因疾患に関する調査報告.厚生省特定疾患血液系疾患調査研究班血液凝固異常症分科会,平成10年度研究業績報告書,pp 57-64,1999
2)Kawasugi K, et al(Japanese Society of Thrombosis Hemostasis/DIC subcommittee):Prospective evaluation of hemostatic abnormalities in overt DIC due to various underlying disease. Thromb Res 128:186-190, 2011
3)川杉和夫,和田英夫:プロスペクティブスタディ<よりよい検査と診断基準を求めて>基礎疾患別のDIC診断.臨病理レビュー147:123-129,2011
4)丸藤 哲,他:急性期DIC診断基準 多施設共同前向き試験結果報告.日救急医会誌16:188-202,2005
5)丸山征郎,他,日本血栓止血学会学術標準化委員会DIC部会:科学的根拠に基づいた感染症に伴うDIC治療のエキスパートコンセンサス.日血栓止血会誌20:77-113,2009
6)和田英夫,他,日本血栓止血学会学術標準化委員会DIC部会:科学的根拠に基づいた感染症に伴うDIC治療のエキスパートコンセンサスの追補.日血栓止血会誌25:123-125,2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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