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特集 抗血栓療法—おさえておきたい最新のエッセンス 抗血栓療法で治す 【特殊な病態】
抗リン脂質抗体症候群
著者: 家子正裕1
所属機関: 1北海道医療大学歯学部内科学分野
ページ範囲:P.2384 - P.2387
文献購入ページに移動●抗リン脂質抗体症候群(APS)分類基準は確定診断の基準であり,治療開始基準ではない.
●臨床症状のない抗リン脂質抗体(aPL)陽性者は通常,経過観察である.
●妊娠などにおけるaPL陽性(ハイリスクaPL)例は,臨床症状がなくとも抗血栓療法の適応である.
●臨床症状はあるが,APS分類基準を満たさないaPL陽性者も治療対象となる.
●APSの二次予防はワルファリン療法が主体だが,動脈血栓症例では抗血小板薬の単独または併用も考慮される.
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