icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina52巻13号

2015年12月発行

文献概要

連載 魁!! 診断塾・21

昨日元気で今日ショック!?の巻

著者: 佐田竜一1 綿貫聡2 志水太郎3 石金正裕4 忽那賢志5 有馬丈洋67

所属機関: 1亀田メディカルセンター 総合内科・内科合同プログラム 2東京都立多摩総合医療センター 救急・総合診療センター 3東京城東病院 総合内科 4国立感染症研究所感染症疫学センター FETP-J 5国立国際医療研究センター 国際感染症センター 6洛和会音羽病院感染症科 7洛和会音羽病院総合診療科

ページ範囲:P.2454 - P.2459

文献購入ページに移動
生来健康な24歳の男性が,帰省中に総合病院口腔外科にて,右下顎智歯の抜歯を行った.抜歯1時間後に処方されたアジスロマイシン500 mgを内服し,数時間後に右下顎の腫脹・疼痛を認めたため,ロキソプロフェンを内服した.翌日の明け方より悪寒,軽度戦慄,呼吸困難感および水様性下痢を認め,トイレに立った際にふらつきを感じた.口腔外科を再診し,抜歯部を生食で洗浄し,一部抜糸を行った.40℃台の発熱を認め,血圧が70mmHg台と低値であり,脈拍は110/分台に上昇していた.外液負荷を行ったが,血圧低下が続くため,ERに搬送となった.

参考文献

1)Tokuda Y, et al:The degree of chills for risk of bacteremia in acute febrile illness. Am J Med 118:1417, 2005
2)コロッケ会HP:ショックの身体所見による分類 http://imamura-bunin.com/croquette/shokkuno_jian_bie.html
3)志水太郎:診断戦略─診断力向上のためのアートとサイエンス,p186,医学書院,2014
4)Todd J, et al:Toxic-shock syndrome associated with phage-group-I Staphylococci. Lancet 2:1116-1118, 1978
5)Case definitions for infectious conditions under public health surveillance. Centers for Disease Control and Prevention. MMWR Recomm Rep 46:1-55, 1997

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら