文献詳細
文献概要
特集 ウイルス肝炎の薬物治療—変わりゆく治療戦略 ウイルス肝炎の正しい理解
肝炎ウイルスの検査項目と意義
著者: 池上正1
所属機関: 1東京医科大学茨城医療センター消化器内科
ページ範囲:P.221 - P.225
文献購入ページに移動●E型急性肝炎の診断には,IgA-HEV抗体を測定する.
●B型肝炎ウイルス(HBV)は遺伝子型(ジェノタイプ)により臨床像が異なり,急性,慢性肝炎にかかわらず測定する意義が高い.
●B型慢性肝炎の抗ウイルス治療ではHBV-DNA量だけではなく,HBs抗原も定期的に定量し,治療の長期目標はHBs抗原の消失に置くべきである.
●HBVコア関連抗原は肝組織中のcccDNA量と相関しており,核酸アナログ治療中の再燃の予測や治療中止時期の決定の血清マーカーとして有用である.
参考文献
掲載誌情報