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文献詳細

雑誌文献

medicina52巻2号

2015年02月発行

文献概要

特集 ウイルス肝炎の薬物治療—変わりゆく治療戦略 ウイルス肝炎の正しい理解

B型肝炎の自然経過と発癌リスク

著者: 加藤直也1 室山良介1

所属機関: 1東京大学医科学研究所先端ゲノム医学分野

ページ範囲:P.238 - P.242

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ポイント
●B型肝炎ウイルス持続感染者には「免疫寛容期」「HBe抗原陽性慢性肝炎期」「非活動性キャリア期」「回復期」の4つの病期に加え,「HBe抗原陰性慢性肝炎期」の病期がある.
●病期に応じた対応(経過観察あるいは治療)が必要であり,そのためにはB型肝炎ウイルス(HBV)持続感染の自然経過をよく理解しておくことが重要である.
●どの病期でも発癌リスクはあり,肝線維化ステージ,HBV-DNA量,HBs抗原量は独立して発癌に寄与する.

参考文献

1)日本肝臓学会肝炎診療ガイドライン作成委員会(編):B型肝炎治療ガイドライン(第2版),2014 http://www.jsh.or.jp/medical/guidelines/jsh_guidlines/hepatitis_b
2)Sung JJ, et al:Meta-analysis;Treatment of hepatitis B infection reduces risk of hepatocellular carcinoma. Aliment Pharmacol Ther 28:1067-1077, 2008
3)Chen CJ, et al:Risk of hepatocellular carcinoma across a biological gradient of serum hepatitis B virus DNA level. JAMA 295:65-73, 2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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