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文献詳細

雑誌文献

medicina52巻2号

2015年02月発行

文献概要

特集 ウイルス肝炎の薬物治療—変わりゆく治療戦略 ここまで変わったウイルス肝炎の治療 【B型慢性肝炎】

テノホビルの適応とその治療効果

著者: 佐々木玲奈1 神田達郎1 横須賀収1

所属機関: 1千葉大学大学院医学研究院消化器・腎臓内科学

ページ範囲:P.283 - P.285

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ポイント
●肝硬変を含むB型慢性肝炎に対し,核酸アナログ製剤テノホビルが治療薬として使用可能である.
●テノホビルは逆転写過程を直接阻害し,B型肝炎ウイルス(HBV)増殖を抑制する.
●8年間投与しても,テノホビルでは薬剤耐性HBVが出現しなかった.
●テノホビルは核酸アナログ未治療例およびほかの核酸アナログ耐性例にも有効とされる.
●テノホビルの長期的な使用によりFanconi症候群などが問題となる場合があり,今後の検討課題である.

参考文献

1)日本肝臓学会肝炎診療ガイドライン作成委員会(編):B型肝炎治療ガイドライン(第2版),2014 http://www.jsh.or.jp/medical/guidelines/jsh_guidlines/hepatitis_b(最終アクセス:2014.10.21)
2)神田達郎,横須賀收:B型肝炎薬「テノゼット錠」のインパクト.PHARM STAGE 14:50-54, 2014
3)田中榮司:B型肝炎における核酸アナログの中止基準.Modern Physician 33:435-439, 2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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