文献詳細
特集 ウイルス肝炎の薬物治療—変わりゆく治療戦略
ここまで変わったウイルス肝炎の治療 【C型慢性肝炎】
C型慢性肝炎に対するDAAs併用インターフェロン治療(テラプレビル,シメプレビル,バニプレビル)
著者: 須田剛生1 坂本直哉1
所属機関: 1北海道大学大学院医学研究科内科学講座消化器内科学分野
ページ範囲:P.305 - P.307
文献概要
●新規抗ウイルス薬DAAs(テラプレビル,シメプレビル,バニプレビル)併用インターフェロン(IFN)療法により,難治例であるgenotype 1型・高ウイルス量症例においても高い治療効果が期待できる.
●テラプレビル併用療法においては,特に皮疹・腎障害・貧血などの合併症に注意が必要である.シメプレビル併用療法は,Peg-IFN/リバビリンと同等の安全性が報告されている.
●治療不成功例においては,DAAs耐性ウイルスが高率に発生する.
●IFN前治療無効例の治療成績は30〜60%程度である.
参考文献
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