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文献詳細

雑誌文献

medicina52巻2号

2015年02月発行

文献概要

特集 ウイルス肝炎の薬物治療—変わりゆく治療戦略 ウイルス肝炎に対する代替・補助療法

ウイルス性慢性肝炎・肝硬変に対する栄養療法・運動療法

著者: 白木亮1 華井竜徳1 森脇久隆1

所属機関: 1岐阜大学医学部附属病院消化器内科

ページ範囲:P.350 - P.352

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ポイント
●肝臓は栄養素の代謝および貯蔵の中心的な役割をしており,肝機能の低下した肝硬変患者では蛋白・エネルギー低栄養が出現する.
●蛋白低栄養状態の評価には血清アルブミンが有用であり,分岐鎖アミノ酸投与により,アルブミン値,QOL,予後が改善する.
●エネルギー低栄養状態の評価には非蛋白呼吸商・上腕筋周囲長・上腕周囲長・血清遊離脂肪酸が有用であり,就寝前軽食(分割食)による介入により,エネルギー代謝が改善する.
●近年では肝硬変患者にも一般人口と同等の割合で肥満患者が存在し,肥満は肝臓の炎症・線維化・癌化と関連する.肥満患者では,食事の過摂取・運動量の低下を認めるため,対策が必要である.

参考文献

1)Shiraki M, et al:Nutritional status and quality of life in current patients with liver cirrhosis as assessed in 2007-2011. Hepatol Res 43:106-112, 2013
2)日本消化器病学会(編):肝硬変診療ガイドライン,南江堂,2010
3)Muto Y, et al:Effects of oral branched-chain amino acid granules on event-free survival in patients with liver cirrhosis. Clin Gastroenterol Hepatol 3:705-713, 2005
4)Muto Y, et al:Overweight and obesity increase the risk for liver cancer in patients with liver cirrhosis and long-term oral supplementation with branched-chain amino acid granules inhibits liver carcinogenesis in heavier patients with liver cirrhosis. Hepatol Res 35:204-214, 2006
5)ウイルス性肝疾患患者の食事・運動療法とアウトカム評価に関する研究班(研究代表者:森脇久隆):厚生労働科学研究費補助金肝炎等克服緊急対策研究事業「ウイルス性肝疾患患者の食事・運動療法とアウトカム評価に関する研究」平成25年度総括・分担研究報告書,2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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