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特集 ウイルス肝炎の薬物治療—変わりゆく治療戦略 ウイルス肝炎に対する代替・補助療法
ウイルス性慢性肝炎・肝硬変に対する栄養療法・運動療法
著者: 白木亮1 華井竜徳1 森脇久隆1
所属機関: 1岐阜大学医学部附属病院消化器内科
ページ範囲:P.350 - P.352
文献購入ページに移動●肝臓は栄養素の代謝および貯蔵の中心的な役割をしており,肝機能の低下した肝硬変患者では蛋白・エネルギー低栄養が出現する.
●蛋白低栄養状態の評価には血清アルブミンが有用であり,分岐鎖アミノ酸投与により,アルブミン値,QOL,予後が改善する.
●エネルギー低栄養状態の評価には非蛋白呼吸商・上腕筋周囲長・上腕周囲長・血清遊離脂肪酸が有用であり,就寝前軽食(分割食)による介入により,エネルギー代謝が改善する.
●近年では肝硬変患者にも一般人口と同等の割合で肥満患者が存在し,肥満は肝臓の炎症・線維化・癌化と関連する.肥満患者では,食事の過摂取・運動量の低下を認めるため,対策が必要である.
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