文献詳細
連載 Step up腹痛診察・18
文献概要
[現病歴]来院3日前から下痢が始まった.下痢の性状は水様で血液が混じっていた.下痢は1日2〜3回で量は多くなかった.また,血液は鮮血で少量だった.下痢と同時に臍のあたりの膨満感と,下腹部痛があった.下腹部痛の強さはNRS(Numeric Rating Scale)で2〜3/10で鈍痛だった.痛みは間欠的で,1回のエピソードは20〜30分持続し放散痛はなかった.腹痛の始まりは緩徐で,疼痛の誘因や増悪因子,寛解因子について,本人の思い当たるものはないという.発熱はなかった.5日前に職場の宴会で刺身を食べた.それ以外に加熱不十分または生の肉や魚類の摂食歴はない.最近3カ月間の抗菌薬の服用はない.約3カ月前にマレーシアへの渡航歴がある.
[既往歴]高血圧症,気管支喘息.
[常用薬]アムロジピン(アムロジン®),LABA+吸入ステロイド合剤(シムビコート®).
[社会歴]既婚.喫煙なし.飲酒:ワイン グラス1〜2杯/日,週3〜4日.
[既往歴]高血圧症,気管支喘息.
[常用薬]アムロジピン(アムロジン®),LABA+吸入ステロイド合剤(シムビコート®).
[社会歴]既婚.喫煙なし.飲酒:ワイン グラス1〜2杯/日,週3〜4日.
参考文献
1)大川清孝:赤痢アメーバ感染症.大川清孝,清水誠治(編):感染性腸炎A to Z,第2版,pp 198-209,医学書院,2012
2)大友弘士:赤痢アメーバ症.高久史麿,他(監):新臨床内科学,第9版,pp 1385-1386,医学書院,2009
掲載誌情報