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特集 がんを診る
扉
著者: 高野利実1
所属機関: 1虎の門病院臨床腫瘍科
ページ範囲:P.427 - P.427
文献購入ページに移動 がんは,日本人にとって,最も身近な疾患の1つである.高齢化の影響もあり,がんの死亡数や罹患数はなおも増加傾向にある.
日本では,外科系の診療科が,がんの手術だけでなく薬物療法まで担当するのが一般的であったが,近年の薬物療法の目覚ましい進歩と社会的な需要の高まりから,がん薬物療法は,それを専門とする内科医(腫瘍内科医)が担うべきだと考えられるようになってきた.しかし,「腫瘍内科」は,日本では歴史が浅く,まだまだ医療現場に浸透しているとは言い難い.外科医が手術を,放射線治療医が放射線治療を担うように,腫瘍内科医ががん薬物療法を担い,それぞれが専門家として最大の能力を発揮しながら,患者さんに最善となる医療を提供できるよう,チーム医療を展開していくことが重要である.
日本では,外科系の診療科が,がんの手術だけでなく薬物療法まで担当するのが一般的であったが,近年の薬物療法の目覚ましい進歩と社会的な需要の高まりから,がん薬物療法は,それを専門とする内科医(腫瘍内科医)が担うべきだと考えられるようになってきた.しかし,「腫瘍内科」は,日本では歴史が浅く,まだまだ医療現場に浸透しているとは言い難い.外科医が手術を,放射線治療医が放射線治療を担うように,腫瘍内科医ががん薬物療法を担い,それぞれが専門家として最大の能力を発揮しながら,患者さんに最善となる医療を提供できるよう,チーム医療を展開していくことが重要である.
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