medicina52巻3号

2015年03月発行

特集 がんを診る

腫瘍内科のビジョンとミッション

内科学のサブスペシャリティとしての腫瘍内科学

著者： 石岡千加史¹

所属機関： ¹東北大学加齢医学研究所臨床腫瘍学分野

ページ範囲：P.444 - P.447

文献概要

ポイント
●腫瘍内科学は内科学のサブスペシャリティとして必要な領域である．
●米国では1972年に腫瘍内科学が内科学の専門医制度のサブスペシャリティに認定された．
●わが国では，長年，腫瘍内科学の認知度が低く内科学のサブスペシャリティに認定されていない．
●最近，日本内科学会の年次講演会に腫瘍領域が取り入れられ，近い将来，研修プログラムにも記載される．

参考文献

1）Band PR：The birth of the subspecialty of medical oncology and examples of its early scientific foundations. J Clin Oncol 28：3653-3658, 2010

2）Horton J：Medical Oncology；Basic Principles and Clinical Management of Cancer. Arch Intern Med 146：1893, 1986

3）Calabresi P, et al（eds）：Medical Oncology；Baisic Pronciples and Clinical Management of Cancer. Macmillan, 1985

4）Calabresi P, et al（eds）, 黒川利雄（監訳）：腫瘍学MEDICAL ONCOLOGY─基礎と臨床，同文書院，1988

5）石岡千加史，他：大学腫瘍内科のあり方．癌と化学療法35：1044-1052, 2008