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文献詳細

雑誌文献

medicina52巻3号

2015年03月発行

文献概要

特集 がんを診る 一般内科医が知っておくべきがん薬物療法のマネジメント

がん患者の緊急症(オンコロジック・エマージェンシー)

著者: 尾崎由記範1 高野利実1

所属機関: 1虎の門病院臨床腫瘍科

ページ範囲:P.542 - P.547

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ポイント
●疼痛,神経障害から脊髄圧迫を疑う場合は,神経機能の改善・保護のため,迅速に診断・治療を行う必要がある.
●上大静脈症候群では,緊急性があればステント留置を行い,病理学的診断に基づいて放射線療法や化学療法を行う.
●化学療法の感受性が高く,腫瘍量が多い症例では,腫瘍崩壊症候群(TLS)を考慮し治療前から十分な輸液,高尿酸血症の予防などを行うべきである.
●高カルシウム血症の急性期では,十分な輸液に加え,利尿薬,カルシトニン製剤,ビスホスホネート製剤などの投与を行う.

参考文献

1)勝俣範之,他:がん診療UP TO DATE,日経BP社,2013
2)佐藤隆美,他:がん治療エッセンシャルガイド,改訂2版,南山堂,2012
3)George R, et al:Interventions for the treatment of metastatic extradural spinal cord compression in adults. Cochrane Database Syst Rev, 2008, DOI:10.1002/14651858.CD006716.pub2
4)Cairo MS, Bishop M:Tumor lysis syndrome;New therapeutic strategies and classification. Br J Haematol 127:3-11, 2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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