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文献詳細

雑誌文献

medicina52巻3号

2015年03月発行

文献概要

連載 Step up腹痛診察・19

43歳女性,心窩部痛

著者: 小林健二1

所属機関: 1亀田京橋クリニック消化器科

ページ範囲:P.582 - P.585

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[現病歴]来院10日くらい前から心窩部痛を自覚するようになった.痛みは緩徐に始まる鈍い痛みで,上腹部の膨満感を伴った.食事との明らかな関連はなかった.当初の痛みの強さはNumeric Rating Scale(NRS)で3/10程度だった.1回のエピソードは数時間持続した.明らかな寛解・増悪因子はなく,放散痛,嘔気,嘔吐や黒色便はなかった.疼痛が始まって2日後に近医を受診し,H2受容体拮抗薬,粘膜保護薬を処方された.しかし,疼痛は徐々に増悪し早期飽満感を自覚するようになったため当院受診となった.受診時の疼痛の程度はNRSで5/10程度だった.経過中の食欲低下,体重減少はなかった.
[既往歴]虫垂炎(17歳時),右乳癌手術(41歳時).
[常用薬]レトロゾール(フェマーラ®).
[社会歴]喫煙:なし,飲酒:ワイン グラス1杯/回,月1〜2回.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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