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書評
—宮城征四郎,藤田次郎 著—Dr. 宮城× Dr. 藤田 ジェネラリストのための呼吸器診療勘どころ
著者: 山中克郎1
所属機関: 1諏訪中央病院・内科
ページ範囲:P.598 - P.598
文献購入ページに移動 豊穣な知識を持ちながら多くは語らない.それが私の憧れる指導医像である.患者さんへの慈しみと人間愛にあふれ,静かに一線を守り寡黙な風情を見せるほうが格好いい.
宮城征四郎先生が司会をされた症例検討会に参加させていただいたことがある.時系列に基づいた症状の変化と基本的身体所見のなかで,何に注目すべきかを明確に示す大変教育的な診断推論カンファレンスであった.本書ではその教えが臨場感を持って迫ってくる.決して多くの知識を読者に与えるものではない.どの症状や所見が診断の絞り込みに重要であるかという診断推論のポイントが示されている.「疾患当てゲームではなく,どう考えどうアプローチするかという過程が重要」なのだ.
宮城征四郎先生が司会をされた症例検討会に参加させていただいたことがある.時系列に基づいた症状の変化と基本的身体所見のなかで,何に注目すべきかを明確に示す大変教育的な診断推論カンファレンスであった.本書ではその教えが臨場感を持って迫ってくる.決して多くの知識を読者に与えるものではない.どの症状や所見が診断の絞り込みに重要であるかという診断推論のポイントが示されている.「疾患当てゲームではなく,どう考えどうアプローチするかという過程が重要」なのだ.
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