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増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集 臨床検査の標準化
臨床検査の精度管理
著者: 細萱茂実1
所属機関: 1東京工科大学医療保健学部
ページ範囲:P.14 - P.17
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臨床検査の精度管理は,測定法の誤差管理が主体であった.今日では分析の前後過程を含む臨床検査のあらゆる段階を範疇とするクオリティマネジメント(quality management:QM)に発展している.
検査室内の測定法の管理を内部精度管理(internal quality control:IQC),測定値の施設間差の評価・管理を外部精度評価(external quality assessment:EQA),分析の前後過程の管理や標準化を含めた総合的な概念を精度保証(quality assurance:QA)とする.さらに,検査室運営にかかわる実際上の要因の良質な検査管理業務(good laboratory practice:GLP)を含めQMとして全体が構成される.なお,検査室間比較による精度評価を技能試験(proficiency testing:PT)と言うこともある(図1)1).
臨床検査の精度管理は,測定法の誤差管理が主体であった.今日では分析の前後過程を含む臨床検査のあらゆる段階を範疇とするクオリティマネジメント(quality management:QM)に発展している.
検査室内の測定法の管理を内部精度管理(internal quality control:IQC),測定値の施設間差の評価・管理を外部精度評価(external quality assessment:EQA),分析の前後過程の管理や標準化を含めた総合的な概念を精度保証(quality assurance:QA)とする.さらに,検査室運営にかかわる実際上の要因の良質な検査管理業務(good laboratory practice:GLP)を含めQMとして全体が構成される.なお,検査室間比較による精度評価を技能試験(proficiency testing:PT)と言うこともある(図1)1).
参考文献
1)河合 忠:臨床検査のQM─世界の動向.臨検39:505-509, 1995
2)矢冨 裕:平成25年度ISO/TC212国内検討委員会活動報告.日臨検標準会誌29:12-19, 2014
3)細萱茂実:測定結果の信頼性を表現するための新しい国際ルール─臨床検査における不確かさの評価法─.日臨検自動化会誌30:647-653, 2005
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