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文献詳細

雑誌文献

medicina52巻4号

2015年04月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集 一般検査 糞便検査

便潜血検査

著者: 今福裕司1

所属機関: 1佐久市立国保浅間総合病院健康管理科

ページ範囲:P.34 - P.36

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検査の概要
 便潜血検査(fecal occult blood test:FOBT)は,便中の微量な血液成分を検出する検査である.潜血とは目に見えない血液成分という意味であり,本検査は消化管出血を検出することを目的とする.便中の血液成分の由来として全消化管からの出血,および鼻出血や経口的に血液を摂取した場合も成分が便中に出現する.血液成分として最も多い蛋白質であるヘモグロビン(Hb)を検出対象とすることがほとんどであり,その方法として化学法(chemical method)と免疫法(immunological method)が存在している(図1).免疫法は陽性,陰性という結果となる「定性法」と,便中の潜血量(採便容器中の溶液内のHb量を示す値としてng/mLが使用されることが多い)を数値として求められる「定量法」がある.

参考文献

1)Imafuku Y, et al:The effect of toilet sanitizers and detergents on immunological occult blood tests. Clin Chim Acta 253:51-59, 1996

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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