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雑誌詳細

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集 一般検査 髄液そのほかの穿刺液

胸水・腹水検査

著者: 三宅一徳1

所属機関: 1順天堂大学医学部附属浦安病院臨床検査医学科

ページ範囲:P.40 - P.41

検査の概要
 胸水,腹水は循環障害,栄養障害,炎症,悪性腫瘍の浸潤などの原因により貯留する.胸水・腹水検査はこの貯留液を体表より穿刺,採取して,成因の鑑別を行う検査である.検査項目としては,以下が標準的な検査として実施される.
【一般性状検査】肉眼的性状観察,細胞数算定および分画,Rivalta反応
【生化学検査】総蛋白,アルブミン,グルコース,乳酸脱水素酵素LD(LDH)活性など
【微生物検査】塗抹鏡検,細菌培養
 穿刺液の外観と疑われる病態により,他の生化学項目や腫瘍マーカー,微生物(遺伝子検査含む),細胞診などの検査を選択して追加実施する.

参考文献

1)林真一郎:胸腹水.臨床検査のガイドライン.日本臨床検査医学会ガイドライン作成委員会(編):JSLM2012検査値アプローチ/症候/疾患,pp 128-130,日本臨床検査医学会,2013
2)Romero S, et al:Light's criteia revisited;Consistency and comparison with new proposed alternative criteria for separating pleural transdates from exudates. Respiration 67:18-23, 2000

掲載雑誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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