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増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集 血液検査 血球検査
血小板数
著者: 矢冨裕1
所属機関: 1東京大学大学院医学系研究科臨床病態検査医学
ページ範囲:P.56 - P.58
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言うまでもなく,血小板は血栓・止血の中心を担う細胞である.一次止血栓は血小板によって形成され,血小板数の減少により,初期の止血が障害される(出血時間が延長する).血小板疾患には数的異常と機能的異常があり,日常診療において頻度が高く,より重要なのは前者であり,特に血小板減少症が出血傾向との関連で問題となることが多い.
血小板数は,赤血球,白血球の計数と同時に,EDTA加血液を測定検体として,自動血球計数器で測定される.現在の主流である電気抵抗方式・光学的方式に加え,血小板特異抗原を認識する蛍光標識モノクローナル抗体を用いた血小板計数(免疫学的血小板数測定)も可能となっており,より正確な,低値域における血小板算定が可能になっているが,費用の問題が存在する.
言うまでもなく,血小板は血栓・止血の中心を担う細胞である.一次止血栓は血小板によって形成され,血小板数の減少により,初期の止血が障害される(出血時間が延長する).血小板疾患には数的異常と機能的異常があり,日常診療において頻度が高く,より重要なのは前者であり,特に血小板減少症が出血傾向との関連で問題となることが多い.
血小板数は,赤血球,白血球の計数と同時に,EDTA加血液を測定検体として,自動血球計数器で測定される.現在の主流である電気抵抗方式・光学的方式に加え,血小板特異抗原を認識する蛍光標識モノクローナル抗体を用いた血小板計数(免疫学的血小板数測定)も可能となっており,より正確な,低値域における血小板算定が可能になっているが,費用の問題が存在する.
参考文献
1)小池由佳子:幼若血小板(網血小板)とトロンボポエチン.日内会誌98:1575-1579, 2009
掲載誌情報