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文献詳細

雑誌文献

medicina52巻4号

2015年04月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集 血液検査 血球検査

血小板数

著者: 矢冨裕1

所属機関: 1東京大学大学院医学系研究科臨床病態検査医学

ページ範囲:P.56 - P.58

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検査の概要
 言うまでもなく,血小板は血栓・止血の中心を担う細胞である.一次止血栓は血小板によって形成され,血小板数の減少により,初期の止血が障害される(出血時間が延長する).血小板疾患には数的異常と機能的異常があり,日常診療において頻度が高く,より重要なのは前者であり,特に血小板減少症が出血傾向との関連で問題となることが多い.
 血小板数は,赤血球,白血球の計数と同時に,EDTA加血液を測定検体として,自動血球計数器で測定される.現在の主流である電気抵抗方式・光学的方式に加え,血小板特異抗原を認識する蛍光標識モノクローナル抗体を用いた血小板計数(免疫学的血小板数測定)も可能となっており,より正確な,低値域における血小板算定が可能になっているが,費用の問題が存在する.

参考文献

1)小池由佳子:幼若血小板(網血小板)とトロンボポエチン.日内会誌98:1575-1579, 2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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