文献詳細
文献概要
増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集 血液検査 血栓・止血検査
血小板凝集能
著者: 矢冨裕1
所属機関: 1東京大学大学院医学系研究科臨床病態検査医学
ページ範囲:P.82 - P.83
文献購入ページに移動検査の概要
点状出血など一次止血の異常を認めた場合には,まず血小板の異常を考え,血小板数を確認するが,これに異常を認めない場合は血小板機能異常症を疑う.この際,血小板機能の評価において最も重要で,広く施行される検査が血小板凝集能である.
本検査は,クエン酸加全血を遠心して得られる多血小板血漿(platelet-rich plasma:PRP)に種々の血小板活性化物質を添加することにより惹起される血小板凝集反応を観察するものである.凝集反応によりPRPの濁度が低下して光が透過しやすくなるが,このPRPの光学的変化を経時的に検出する透過光法が一般的である.
点状出血など一次止血の異常を認めた場合には,まず血小板の異常を考え,血小板数を確認するが,これに異常を認めない場合は血小板機能異常症を疑う.この際,血小板機能の評価において最も重要で,広く施行される検査が血小板凝集能である.
本検査は,クエン酸加全血を遠心して得られる多血小板血漿(platelet-rich plasma:PRP)に種々の血小板活性化物質を添加することにより惹起される血小板凝集反応を観察するものである.凝集反応によりPRPの濁度が低下して光が透過しやすくなるが,このPRPの光学的変化を経時的に検出する透過光法が一般的である.
参考文献
1)佐藤金夫,他:散乱光を用いた粒子計測法による血小板凝集能の測定.日血栓止血会誌8:55-61, 1997
2)尾崎由基男:血小板凝集能.金井正光(監):臨床検査法提要 改訂第33版,pp 338-340,金原出版,2010
掲載誌情報