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文献詳細

雑誌文献

medicina52巻4号

2015年04月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集 血液検査 血栓・止血検査

血小板活性化マーカー

著者: 大森司1

所属機関: 1自治医科大学分子病態治療研究センター分子病態研究部

ページ範囲:P.84 - P.86

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検査の概要
 生体内での血小板活性化を検出する手法としては,活性化血小板からの放出物質の測定,また,血小板の易活性化を判断する血小板凝集能がある.保険収載されている検査としてはβ-トロンボグロブリン(β-thromboglobulin:β-TG),血小板第4因子(platelet factor-4:PF-4),血小板凝集能検査である.β-TG,PF-4は血小板のα顆粒に含まれている血小板特異的蛋白質である.血小板活性化に伴って放出されるβ-TG,PF-4により,生体内での血小板活性化を定量化する.測定は酵素免疫測定(enzyme immunoassay:EIA)法が主である.
 血小板凝集能は透過度法が一般的である.血小板多血漿へ血小板活性化物質添加後の透過度の変化を定量化する.易活性化をより鋭敏に評価する方法として,粒子計測法や,より簡便な全血を用いた血小板凝集計も開発されている.

参考文献

1)大森 司:血小板活性化マーカー.Med Technol 35:1351-1357, 2007
2)大森 司:血小板.血栓と循環21:18-22, 2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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