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文献詳細

雑誌文献

medicina52巻4号

2015年04月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集 血液検査 血栓・止血検査

トロンボテスト,ヘパプラスチンテスト

著者: 清田育男1

所属機関: 1東京医科大学病院臨床検査医学科

ページ範囲:P.96 - P.97

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検査の概要
◆トロンボテスト
 トロンボテスト(thrombo test)は,肝臓でビタミンK依存性に合成される凝固因子(第Ⅱ,Ⅶ,Ⅸ,Ⅹ因子)のうち,第Ⅱ,Ⅶ,Ⅹ因子量を反映する検査で,ビタミンK欠乏またはビタミンK拮抗薬(ワルファリンなど)で誘発される蛋白であるPIVKA(proteins induced by vitamin K absence)の影響も含めて測定される.ワルファリンのモニタリングに用いられるが,近年世界的にプロトロンビン時間国際標準比(PT-INR)がモニタリングの主流となり,検査件数は減少している.
◆ヘパプラスチンテスト
 ヘパプラスチンテストはトロンボテストと同様に第Ⅱ,Ⅶ,Ⅹ因子量を反映する検査である.ウシ脳由来の代わりに家兎由来の製剤を用いることで,PIVKAの影響を受けず,より第Ⅱ,Ⅶ,Ⅹ因子量を反映するテストである.肝機能評価に用いられる.

参考文献

1)上塚芳郎,他:経口抗凝血薬療法におけるトロンボテスト(%)とプロトロンビン時間(INR)の臨床的意義について.日血栓止血会誌3:123-130, 1992
2)北島 勲:凝固・線溶と臨床検査.日血栓止血会誌19:462-466, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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