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増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集 血液検査 血栓・止血検査
凝固活性化マーカー—TAT,F1+2,可溶性フィブリン
著者: 朝倉英策1
所属機関: 1金沢大学附属病院高密度無菌治療部
ページ範囲:P.102 - P.104
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◆TAT
トロンビンとその代表的な阻止因子であるアンチトロンビン(AT)が1:1結合した複合体が,トロンビン-アンチトロンビン複合体(thrombin-antithrombin complex:TAT)である(図1,2).何種類かの測定法があるが,トロンビンに対する抗体とATに対する抗体の両者ともに反応する蛋白質を検出する測定原理となっている(サンドイッチEIAなど).
TATを測定することで,トロンビン産生量,すなわち凝固活性化の程度を間接的に評価することができる.トロンビンの血中半減期はきわめて短いため直接測定は不可能であるが,TATの血中半減期は3〜数分であるため測定することが可能である.
◆TAT
トロンビンとその代表的な阻止因子であるアンチトロンビン(AT)が1:1結合した複合体が,トロンビン-アンチトロンビン複合体(thrombin-antithrombin complex:TAT)である(図1,2).何種類かの測定法があるが,トロンビンに対する抗体とATに対する抗体の両者ともに反応する蛋白質を検出する測定原理となっている(サンドイッチEIAなど).
TATを測定することで,トロンビン産生量,すなわち凝固活性化の程度を間接的に評価することができる.トロンビンの血中半減期はきわめて短いため直接測定は不可能であるが,TATの血中半減期は3〜数分であるため測定することが可能である.
参考文献
1)朝倉英策:播種性血管内凝固症候群(DIC).朝倉英策(編):臨床に直結する血栓止血学,pp 168-178,中外医学社,2013
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