文献詳細
増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集
血液生化学検査など 蛋白
文献概要
検査の概要
血清中に存在する蛋白質は100種類を超え,これらの総量が総蛋白であり,生理的意義は多種多様である.血清蛋白の変動は,基本的には合成,異化,体内分布,体内からの喪失の4つの因子により調整されている.したがって,いずれかの因子の障害によって血清蛋白濃度が変動する.そのため,全身状態のスクリーニングとして,栄養状態,蛋白質の合成や異化の状態,蛋白質の吸収・漏出の状態,脱水症などの蛋白代謝異常の評価に測定される.
検査方法は,蛋白質が含有するペプチドとCu2+とのキレート形成による錯化合物の呈色反応を利用したBiuret法を原理として,自動分析装置による測定が大多数を占める.
血清中に存在する蛋白質は100種類を超え,これらの総量が総蛋白であり,生理的意義は多種多様である.血清蛋白の変動は,基本的には合成,異化,体内分布,体内からの喪失の4つの因子により調整されている.したがって,いずれかの因子の障害によって血清蛋白濃度が変動する.そのため,全身状態のスクリーニングとして,栄養状態,蛋白質の合成や異化の状態,蛋白質の吸収・漏出の状態,脱水症などの蛋白代謝異常の評価に測定される.
検査方法は,蛋白質が含有するペプチドとCu2+とのキレート形成による錯化合物の呈色反応を利用したBiuret法を原理として,自動分析装置による測定が大多数を占める.
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