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文献詳細

雑誌文献

medicina52巻4号

2015年04月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集 血液生化学検査など 蛋白

栄養アセスメント蛋白質

著者: 安東由喜雄1

所属機関: 1熊本大学大学院生命科学研究部神経内科学分野

ページ範囲:P.126 - P.128

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検査の概要
 在院日数の短縮が奨励されるようになり,アルブミン(ALB),トランスサイレチン(transthyretin:TTR),レチノール結合蛋白(retinol binding protein:RBP),トランスフェリン(transferring:Tf)などの反急性期蛋白(anti-acute phase protein)が同時に栄養状態と呼応して変動することから,これらの蛋白質を用いた栄養アセスメントが行われている1,2).アルブミンは血中半減期が約3週間であるが,比較的半減期が短く,炎症時や栄養状態によって変動するTTRと組み合わせて栄養状態を評価することが推奨される.ただし,これらの蛋白質が反急性期蛋白質であることから,C reactive protein(CRP)やserum amyloid A component(SAA)などの増減を評価しながら,評価する必要がある.

参考文献

1)中井りつ子,他:Rapid Turnover Protein(RTP).臨検48:983-987, 2004
2)安東由喜雄:トランスサイレチン.臨病理53:554-557, 2005
3)Ingenbleek Y, et al:Transthyretin(prealbumin)in health and disease:Nutritional implications. Annu Rev Nutr 14:495-533, 1994

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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